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サークル・ゲーム
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マーガレット・アトウッド(著者), 出口菜摘(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 彩流社
発売年月日 2020/05/14
JAN 9784779126833

サークル・ゲーム

¥990

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2024/05/23

マーガレット・アトウッドさんの詩集ですね。 マーガレット・アトウッドさん(1939年、カナダ生まれ)詩人、作家、児童文学作家。  美の裏には醜悪が、善の裏には悪徳が、光の裏には影が。不穏な調べで詩を紡いだ詩集です。カナダ総督文学賞を、この詩集で受賞されています。作家としても様々な...

マーガレット・アトウッドさんの詩集ですね。 マーガレット・アトウッドさん(1939年、カナダ生まれ)詩人、作家、児童文学作家。  美の裏には醜悪が、善の裏には悪徳が、光の裏には影が。不穏な調べで詩を紡いだ詩集です。カナダ総督文学賞を、この詩集で受賞されています。作家としても様々な受賞をされていて、カナダを代表する作家ですね。     サークル・ゲーム        ⅰ    芝生で子どもたちが  手と手をつなぎ  くるくる回っている  腕は隣の腕へと伸び、  くるりと円を描き  完全な輪になって  ふたたび  ひとりひとりの  体に戻ってくる  子どもたちは唄っている、でも  互いに声を合わせることはない、  足が歌声につられるように  動いている    懸命な顔つき、  目のまえで  回転する  空虚な空間を  凝視するまなざし。  この恍惚とした回転が喜びだと  誤解していたのかもしれない  でも、そこにはなんの喜びもない  わたしたちは(腕を組み)  子どもたちが  我を忘れて  一心不乱に  くるくると回る姿を  見つめ(芝生は  市兵衛もされず、  芝生を囲む木々は  顧みられず、湖は存在しないものとなり)  回りつづける彼らにとって  重要なのは      (早くなったり        遅くなったり)  くるくる回ることだと知る  文学的要素が高い作品です。見えているものの真実を追及しいく。  翻訳の出口菜摘さん(1976ー、専門は英米詩)はあとがきで「慣れ親しんだ現実認識を揺さぶり、見えなかったものの姿や聞こえなかった音を、読者に提示してくれる。」と語られています。  私的には、あまり好みでは有りませんが、底辺に神話やマザーグースのメルヘン性がみられるのと、訳者の訳が、作品の重苦しさを感じさせない趣に感じ入りました。  

Posted by ブクログ

2022/01/23

あわいの言葉を具現化させる、シビュラの託宣を受けるような詩集でした。 「…アトウッドは、日常から日常性をべろりと剥がす。カーペットのしたに、暗緑の海が広がり、オレンジの皮をむくと、頭蓋骨が露わになる。」

Posted by ブクログ

2021/02/03

新たな感覚を得たかのように錯覚する読後感。 それが暗に仄めかされているのが1篇目8p、 「でも時間をかけて見つめつづけると、 いつか わたしが見えてくるでしょう。」 きっとこの詩集とも時間をかけて向き合えばはっきりと「わたし」を認識できるようになるのかも知れない。 1刷...

新たな感覚を得たかのように錯覚する読後感。 それが暗に仄めかされているのが1篇目8p、 「でも時間をかけて見つめつづけると、 いつか わたしが見えてくるでしょう。」 きっとこの詩集とも時間をかけて向き合えばはっきりと「わたし」を認識できるようになるのかも知れない。 1刷 2021.2.3

Posted by ブクログ

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