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立花三将伝

赤神諒(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2020/04/30
JAN 9784065192740

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2021/02/28

乱世においては、親友であっても敵味方になり、想い合っていてもいても、結ばれないことがある。その悲哀をとてもうまく描いた作品。 「練貫」(現代では、「練酒」かな)を、飲んでみたくなった。

Posted by ブクログ

2020/07/01

タイトルと内容だけで図書館に予約したものの、受け取って表紙を見てビックリ。戦国ゲームのノベライズ本でも間違って借りたのかと思ってしまった。 肝心の中身は、柳川藩の立花宗茂の話かと思っていたら、それより二代前、まだ立花家が立花山城にいた頃のゴタゴタの話で少しガッカリ。 しかし読み...

タイトルと内容だけで図書館に予約したものの、受け取って表紙を見てビックリ。戦国ゲームのノベライズ本でも間違って借りたのかと思ってしまった。 肝心の中身は、柳川藩の立花宗茂の話かと思っていたら、それより二代前、まだ立花家が立花山城にいた頃のゴタゴタの話で少しガッカリ。 しかし読み始めると、著者が『歴史エンターテインメント小説』と称するだけあって読みやすい。 立花家の当主が日田から遣わされた鑑載(あきとし)の時代。 幼馴染で親友の藤木和泉、薦野弥十郎、そして後に立花家家臣となった米多比三左衛門は親しくなっていくと同時に立花三傑と呼ばれるほどの武将に成長していく。 だが鑑載の二度に渡る大友家への叛乱で、三人は敵味方に別れて戦うことになる。 立花家を始めとする筑前の地は常に豊前大友氏の干渉を受けていて、大友氏から攻められることもある。かと言って筑前の家々が一枚岩でまとまって大友氏と対峙するということではなく、それぞれも睨み合ったり侵攻しあったりしているので常に緊張を強いられる。 更には海を超えて毛利家からも何かとちょっかいを出されるという、実にやっかいな土地柄なのだ。 この作品を読んでいくと大友氏とはなんとエゲツない、鑑載の人生も、その家臣たちの人生も命も狂わせて、そこまでして筑前の地を混乱させる悪者のように見えるが、大友氏の側から描けばまた違う物語になるだろう。 なぜなら大友氏もまた常に毛利から侵攻を受けていて、全面戦争に備えるためには筑前を始めとする北部九州を大友氏傘下に置かねば対等には戦えないからだ。 そういう複雑な立花家にあって、家老や家臣団も一枚岩ではない。 鑑載に忠誠を誓う和泉、前当主・鑑光の孫であり鑑光を誅殺した鑑載を憎む弥五郎、大友宗麟から立花家に遣わされた三左衛門。これだけでもそれぞれの立ち位置が違う。 更には当主の周囲での政争や大友氏からの調略で寝返る者、大友ではなく毛利と組んで大友からの独立をしたい鑑載や和泉のような者も出てくる。 本筋としては長い年月の中で時に死線を共にし、時に酒を酌み交わしながら悪口を交わし、時に同じ女性に恋し、格別な絆を深めていく和泉と弥五郎が、鑑載の決断によって立場を分けられてしまうところが肝。 戦国時代の武将たちには、その時その時で主を変えながらキャリアを積みのし上がったり渡り歩いたりする者がいる一方で、一人の主に終生仕えるという者もいる。 三左衛門はどちらかと言えば前者だろうが、和泉は後者、そして弥五郎は後者寄りだが人というよりは立花山一帯の土地に仕えたという感じだろうか。 こういう戦の話はそれぞれの正義が出てくるわけで、鑑載にも彼なりの正義で闘ったし、和泉も時に鑑載のやることに反対を唱えつつも彼なりの正義で闘う。 和泉と闘いたくない、立花家を滅ぼしたくない弥五郎だが、やはり闘わねばならないときがある。 脇役だが二人のもうひとりの幼馴染、野田右衛門太夫が印象的でもあった。 いつも二人に守られていた、人の好い、戦嫌いで絵を描くのが得意な彼もまた立花家の内紛で人生を翻弄された一人であり家族を殺された一人でもある。 そして和泉と弥五郎との闘いの終焉へのきっかけを作った本人でもある。彼の思いを考えると切ない。 著者が書かれているように『史実とは違う』ので、実際のところ何が起きたのかは分からない。 読後調べてみたが、鑑載も戦いの果に自害したのか、敵方に討たれたのか、はたまた上手く逃げおおせたのかは分からないままらしい。 だが弥五郎は後に立花道雪となる戸次鑑連に養子に請われるほど可愛がられたようなので、優秀な軍師であると同時に魅力的な人間でもあったのだろう。 和泉と弥五郎、アクの強い二人の間を取り持つ三左衛門の苦労も忍ばれる。 立花家の複雑事情があって、そして敗者となった鑑載の戦いあってのこの物語。戦国ドラマの設定としては作家さんもワクワクしたことではないだろうか。 個人的には、関ケ原の戦いで西軍につきながら、唯一旧領に復帰出来た立花宗茂の物語も読んでみたいところだが、そういう成功物語は作家さんのお好みではないかも知れない。

Posted by ブクログ

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