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私の考え 新潮新書
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私の考え 新潮新書

三浦瑠麗(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2020/04/17
JAN 9784106108563

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2024/06/08
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【世界について、日本について、の見方について、論じ方について】 国際政治学者の三浦瑠璃さんが2017年から「週刊新潮」で執筆していた連載エッセイをまとめた本。 ・平和と戦争 平和を実現するには戦争について考え語ることは避けられない、 2012年の著書、『#シビリアンの戦争』で、著者は文民が軍の暴走を抑える、という一般論を問い直す。 現実主義、つまりそれは、物事の二面性を見ることなのだ、と改めて学びます。 「日本人はこういうジレンマを正視するのが不得意なのだろう」。 安全保障を語る人は、結論を先取りしてプロセスの議論を怠る、 民主主義を語る人は、プロセスを踏み誤るといかに危険かしか語らない、 といい、 そして議論はいつまでも平行線をたどってしまう。 平和学、という学問の名があるけれど、 Peace and Conflict Studies。 平和について研究することは、戦争について研究することでもあり、 私もつい陥りがちな理想主義や偏った考え方を省みつつ、 読み進めていました。 そして、物事の二面性は、このテーマ以外のエッセイにもちりばめられていました。 グローバルとローカル、成長と分配、という、国家主義、資本主義といった対立軸の座標。 自由と規律。 「集団行動や規律は、私たちの自由を明らかに制限してしまうが、同時に「自由」を際立たせてくれる。日常生活に張りを与え、そこで初めて非目常に意味が与えられるからだ。 だから、ほんとうの自由と規律というものは、両方とも手間暇をかけないと育たないものだと思う。」 ・大学 大学無償化についてのお話も興味深かったです。 国の発展に資する大学にするには?という視点。 競争の圧力を受けているのは学校よりも進学塾だと指摘されていましたが、 無償化による影響をどうシミュレーションしているのかが気になりました。 日本では、2025年から、子ども3人以上世帯の大学・高等教育授業料を「無償化」する方針だという。 これは家計の話だけではなく、 日本の発展の話でもあることを忘れずに、議論・政策を注視していきたいと思います。 ・権力の敵は笑い 「権力者は笑われるのが嫌い」だ、という。 独裁国家では、独裁者を笑うことが許されない。そんな余裕のない環境で生きることを強いられないようにしたいし、 批判するにも、抵抗するにも、権力という力に力で抗うだけではなく、力が抜けるような笑い、ユーモアを忘れないようにしたいと思いました。 「権力や戦争、革命にとって共通の敵は、笑い。笑いとは、一歩引いて世界を見る余裕の上に成り立つもので、みんなで同じ方向に突っ走るのを阻止するだけの破壊力を持っているからだ。」 著者の山猫総合研究所の名前は、宮沢賢治の寓話から借りたもの。 自分が何かを伝えたい際にも、第三者的な立場から、例え話で語ってみる視点。 自己主張でいっぱいになっているときに、忘れないようにしたいです。

Posted by ブクログ

2022/09/04

数年前、初めて彼女をテレビの討論番組で見た時、正直好感が持てませんでした。 それから時を経て、私が変わったのか、彼女が変わったのか、はたまたその両方かは分からないけれど、彼女の言葉はすんなりと耳に入るようになり、時に心を打つようになりました。 同世代として、彼女がどのように世の中...

数年前、初めて彼女をテレビの討論番組で見た時、正直好感が持てませんでした。 それから時を経て、私が変わったのか、彼女が変わったのか、はたまたその両方かは分からないけれど、彼女の言葉はすんなりと耳に入るようになり、時に心を打つようになりました。 同世代として、彼女がどのように世の中を見つめ、何を考えているのかより興味を持ち、本書を手にしました。 戦争と差別、今私が1番興味を持っているテーマについて考えることのできる一冊でした。 もちろんそれ以外についても書かれているのですが、彼女の思考の根底にそれがあるのか、私がそれだけを汲み取ってしまうのか、とにかくこの2つに関することが特に印象に残りました。 多様性を理解し、「ものにしたい」と思いつつも日常のふとした場面で自身の偏った考えに自己嫌悪する私から見た著者は、それを既に自然と身に付け、世の中にアウトプットできるレベルにあるように感じました。 この点においては素直に憧れます。 この点に関して印象に残ったのは 「多様性を裡に持つ家庭は色々なところがフラットだ。」 「人間にとって、周りに承認されたい、受け入れられたい、という思いはすこぶる強いものだ。それが否定されるの誰にとっても辛いこと。加えて、不器用だったり、根が自由人で集団行動や環境への適応が苦手が子もいる。」 「その子たちにはその子たちの良さや個性があるのだから、困難だって一つ一つ違う。ただその過程で気を付けたいことが一つだけある。困難を抱えている子たちを美化しすぎるあまり、何か特別な才能と引き換えに困難が与えられているのだと考えてしまいがちなこと。(中略)受け入れているようでいて、どこか優れていることを要求する安易な態度だと思う。」 という文章です。 多様性と関連して、差別についても本書では書かれていますが、中でも感謝したいくらい的を得た意見を示してくれたのが女性差別について。 女性差別やセクハラに関する報道や意見などを見聞きする度にモヤモヤとしたものを感じていたのですが、ようやくそのモヤモヤの一因がハッキリしました(厳密に言えばエマ・ワトソンの言葉ですが)。 また、セクハラを受けた時に声をあげ(られ)ずに早く忘れてしまいたいと思う一方で何度も思い出してしまいグッと奥歯を強く噛みしめる思いも彼女はうまく言葉に示してくれていました。 本書にある彼女の考え全てに賛同するわけではないけれど、同世代で育児をしながら仕事をして、このように世の中を見つめ、自分なりの考えを持っている人がいるのだという事実は大きな刺激になります。 たどり着く考えは同じでなくても、彼女の世の中の見つめ方はお手本にしたいところ。 そして子どもとの向き合い方も参考にしたいところです。 読み終わった本は基本的にすぐ手放す主義ですが、とりあえず数年間は手元に残し、折に触れて読み返したいと思います。 2020年53冊目。

Posted by ブクログ

2022/07/27

平和を考える学問は戦争の研究をしないと成り立たない。歴史学やジャーナリズムの助けを借りながら細かな史実を掘り起こして分析を加えるkとおで、はじめて教訓を結晶化できる。ありとあらゆる戦争は悪という結論から始めるのではなくて、何がどのように悪であったのか、どうしてそこに陥ったのかをつ...

平和を考える学問は戦争の研究をしないと成り立たない。歴史学やジャーナリズムの助けを借りながら細かな史実を掘り起こして分析を加えるkとおで、はじめて教訓を結晶化できる。ありとあらゆる戦争は悪という結論から始めるのではなくて、何がどのように悪であったのか、どうしてそこに陥ったのかをつぶさに分析することが平和への道。

Posted by ブクログ

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