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幸せのプチ 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2020/04/08 |
JAN | 9784167914776 |
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幸せのプチ
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商品レビュー
4.4
8件のお客様レビュー
ひさしふりの読書。病院の待ち時間の暇つぶしの為にふと手に取った積読の中の一冊。読んでみたら、え?止まらない。 ちょっと不思議な世界観が散りばめられていて朱川さんらしくもあり、登場人物がそれぞれ魅力的で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。 頭の中の琥珀の街並みが読み進...
ひさしふりの読書。病院の待ち時間の暇つぶしの為にふと手に取った積読の中の一冊。読んでみたら、え?止まらない。 ちょっと不思議な世界観が散りばめられていて朱川さんらしくもあり、登場人物がそれぞれ魅力的で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。 頭の中の琥珀の街並みが読み進めるごとにどんどん繋がっていき、自分の子供時代の昭和の町並みを思い出してしまった。 犬を飼っているせいもあり題名にもなっている幸せのプチが1番好きでした。
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朱川湊人さんの本は3冊目。 その中で一番好きです。 都電の走る「琥珀」と言う下町が舞台。 5話の連作だが、その繋がり方が絶妙。 物語が進むごとに町の人々が繋がってゆき、いつしか自分もこの町の住人のような感覚がしてくる。 全ての物語に白い犬がちょこっと登場するのだけど、これがま...
朱川湊人さんの本は3冊目。 その中で一番好きです。 都電の走る「琥珀」と言う下町が舞台。 5話の連作だが、その繋がり方が絶妙。 物語が進むごとに町の人々が繋がってゆき、いつしか自分もこの町の住人のような感覚がしてくる。 全ての物語に白い犬がちょこっと登場するのだけど、これがまた不思議な存在で。 突然現れて助けてくれたり、またある時にはそっと寄り添ってくれたり。 勇気を授けてくれたり…… 作中に “世の中のすべての人たちは、みんな死にゆく運命を背負っている。長い短いの差はあっても、どんな人でも必ず死ぬのだ。” という一節がある。 当たり前だけど私達の周りには「死」が存在する。 それが苦しみや哀しみとなり、心に抱える事となる。 それを包んでくれる周りの人達の優しさ。 あぁ、やっぱり人って温かいな。 誰でもいろいろな過去があるけれど、生きているのは「今」だから、ちょっと勇気を出して前を向こう。 そんなふうに思える作品です。 この本を教えてくれたshukawabestさん、素敵な作品でした。 ありがとうございます!
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特に好きな一冊。 5篇とも大好きだが、①は「普通の良作」の5年前の初読後の印象から、「朱川湊人といえばコレ」と、自分の頭の中での焼き付き度合いが強くなっている。 他の4作は、登場人物の中に自分も入ってみたいと感じる。密接で穏やかな空気感。 本の題名になっている白い犬「プチ」が、各編で助演的に登場し、登場人物の巡り合わせや、会話の深さ(決心)を、ふと、させてしまっているところもおもしろい。 好きなのは、①、②、③、④、⑤。(^^;; 読み終えた後、 力をくれる。 ①追憶のカスタネット通り 35年前、尚美と住んでいた街、僕が「罪」から逃げ出した街を久しぶりに訪れた。 ②幸せのプチ 自分と友達、そして畏怖していた大きな大人や野良犬との交流。こみ上げてくる子ども時代の懐かしい記憶。 ③タマゴ小町とコロッケ・ジェーン パン屋の美佐子の店に来る客は初恋の相手にソックリ。でも、近所の幼馴染、和美はその客に「ガブッ」(私の先約済)宣言。 ④オリオン座の怪人 ラジオで聞いた、深夜に徘徊する「謎の怪人」話。まさか自分の町だったとは。 ⑤夜に旅立つ 大阪に旅立つ前に、勇治は琥珀の町で世話になった人たちに挨拶に行き、バッタリ村田のお姉さんと出会う。
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