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幸せのプチ 文春文庫
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幸せのプチ 文春文庫

朱川湊人(著者)

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幸せのプチ 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2020/04/08
JAN 9784167914776

幸せのプチ

¥220

商品レビュー

4.5

7件のお客様レビュー

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2022/12/05

朱川湊人さんの本は3冊目。 その中で一番好きです。 都電の走る「琥珀」と言う下町が舞台。 5話の連作だが、その繋がり方が絶妙。 物語が進むごとに町の人々が繋がってゆき、いつしか自分もこの町の住人のような感覚がしてくる。 全ての物語に白い犬がちょこっと登場するのだけど、これがま...

朱川湊人さんの本は3冊目。 その中で一番好きです。 都電の走る「琥珀」と言う下町が舞台。 5話の連作だが、その繋がり方が絶妙。 物語が進むごとに町の人々が繋がってゆき、いつしか自分もこの町の住人のような感覚がしてくる。 全ての物語に白い犬がちょこっと登場するのだけど、これがまた不思議な存在で。 突然現れて助けてくれたり、またある時にはそっと寄り添ってくれたり。 勇気を授けてくれたり…… 作中に “世の中のすべての人たちは、みんな死にゆく運命を背負っている。長い短いの差はあっても、どんな人でも必ず死ぬのだ。” という一節がある。 当たり前だけど私達の周りには「死」が存在する。 それが苦しみや哀しみとなり、心に抱える事となる。 それを包んでくれる周りの人達の優しさ。 あぁ、やっぱり人って温かいな。 誰でもいろいろな過去があるけれど、生きているのは「今」だから、ちょっと勇気を出して前を向こう。 そんなふうに思える作品です。 この本を教えてくれたshukawabestさん、素敵な作品でした。 ありがとうございます!

Posted by ブクログ

2022/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特に好きな一冊。 5篇とも大好きだが、①は「普通の良作」の5年前の初読後の印象から、「朱川湊人といえばコレ」と、自分の頭の中での焼き付き度合いが強くなっている。 他の4作は、登場人物の中に自分も入ってみたいと感じる。密接で穏やかな空気感。 本の題名になっている白い犬「プチ」が、各編で助演的に登場し、登場人物の巡り合わせや、会話の深さ(決心)を、ふと、させてしまっているところもおもしろい。 好きなのは、①、②、③、④、⑤。(^^;; 読み終えた後、 力をくれる。 ①追憶のカスタネット通り 35年前、尚美と住んでいた街、僕が「罪」から逃げ出した街を久しぶりに訪れた。 ②幸せのプチ 自分と友達、そして畏怖していた大きな大人や野良犬との交流。こみ上げてくる子ども時代の懐かしい記憶。 ③タマゴ小町とコロッケ・ジェーン パン屋の美佐子の店に来る客は初恋の相手にソックリ。でも、近所の幼馴染、和美はその客に「ガブッ」(私の先約済)宣言。 ④オリオン座の怪人 ラジオで聞いた、深夜に徘徊する「謎の怪人」話。まさか自分の町だったとは。 ⑤夜に旅立つ 大阪に旅立つ前に、勇治は琥珀の町で世話になった人たちに挨拶に行き、バッタリ村田のお姉さんと出会う。

Posted by ブクログ

2020/10/06

下町情緒溢れる人情物語。根底には生き続ける人の営みも見えかくれ。 少しずつ繋がり、袖ふれあうのも多生の縁と感じさせる。

Posted by ブクログ

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