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哲学の先生と人生の話をしよう 朝日文庫
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哲学の先生と人生の話をしよう 朝日文庫

國分功一郎(著者)

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哲学の先生と人生の話をしよう 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2020/04/07
JAN 9784022620088

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商品レビュー

4.3

35件のお客様レビュー

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2024/08/21

夜遅くまで一気に読み切ってしまった。 メルマガに寄せられた人生相談を哲学の研究者が哲学書を読むように解読していく様子が面白い。さらに別の哲学研究者が人生相談に対する回答について同じく哲学書を読むように解読し解説している。 笑ったり時には身を摘まれる思いになったりした。 著者と解説...

夜遅くまで一気に読み切ってしまった。 メルマガに寄せられた人生相談を哲学の研究者が哲学書を読むように解読していく様子が面白い。さらに別の哲学研究者が人生相談に対する回答について同じく哲学書を読むように解読し解説している。 笑ったり時には身を摘まれる思いになったりした。 著者と解説者の思考プロセスがとても魅力的でした。

Posted by ブクログ

2024/07/16

2024/07/16読了 メルマガに寄せられた人生相談に、東大教授が哲学を交えながら答えていく。 哲学といってもまったく難しい内容ではなく、平易な言葉で書かれている。 面白いのは、作者が行間や文体から質問者の本音を鋭く見抜いて回答していくところ。 「人生相談は、書かれていること...

2024/07/16読了 メルマガに寄せられた人生相談に、東大教授が哲学を交えながら答えていく。 哲学といってもまったく難しい内容ではなく、平易な言葉で書かれている。 面白いのは、作者が行間や文体から質問者の本音を鋭く見抜いて回答していくところ。 「人生相談は、書かれていることだけを読んでいてはダメである。人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。」 人の話を聞くのも難しいし、なにより人に相談するのって難しいと思った。 他人のまとまりとない相談を聞くのは根気が必要で、その覚悟を持って付き合ってくれる人は少ない。 だからこそ、自分が人に話すときも、少なくとも自分なりの自己分析をしてから要点を絞って伝えるべきである。 その上で、自分が無意識裡に隠そうとした本音を、客観的立場から指摘してもらうことで、本質的な悩みが浮き彫りになる。 そんなことを考えさせられる本。 定期的に読み返したい。

Posted by ブクログ

2024/07/16

『暇と退屈の倫理学』の國分先生が、哲学の視点から人生について考察し、日常生活の中で湧き出てくる問いをわかりやすく解説する本。 恋愛、結婚、仕事、家族など相談内容は多岐に渡り、読者自身が考えを深めるためのヒントを提供してくれる。 「生きる意味」や「人生の目的」といった普遍的な問...

『暇と退屈の倫理学』の國分先生が、哲学の視点から人生について考察し、日常生活の中で湧き出てくる問いをわかりやすく解説する本。 恋愛、結婚、仕事、家族など相談内容は多岐に渡り、読者自身が考えを深めるためのヒントを提供してくれる。 「生きる意味」や「人生の目的」といった普遍的な問いについて考察されるが、わかりやすい平易な言葉で書かれているため、哲学に馴染みのない読者でも理解しやすい内容となっている。 ちょいちょい挿入される哲学者の下世話エピソードが結構おもしろい。 ーーーーーーー一以下、抜書きーーーーーーーー . フィンガレットによれば、岐路に立った人間が自由意志で選択するのが決断であるという考えは、西洋思想が作り出したステレオタイプに過ぎません。私たちは時折、重大な選択を迫られます。それらは徐々に行われることもあれば、突然に行われることもありますが、いずれにせよ、常に意図せざる仕方で行われるとフィンガレットは言います。 . 人は誰かと経験を重ねてから或る人とお付き合いするのではありません。いまそこにある相手との付き合いこそが経験になっていくのです。自分は女性との付き合いの経験値が低いと考えるのではなくて、いまその経験値を毎日高めているのだと考えてみてください。 . ガリ勉がいけないということではないのです。これをやっておけば自分の人生は大丈夫なのだという〝信仰〟に頼ってしまうことがまずいのです。 . 哲学者のスラヴォイ・ジジェクが紹介しているこんな「下品なジョーク」があります。 「船が難破し、貧乏な田舎者がたとえばシンディ・クロフォードと一緒に無人島に漂着する。セックスの後、女は男に「どうだった?」と聞く。男は「すばらしかった」と答えるが、「ちょっとした願いを叶えてくれたら、満足が完璧になるんだが」と言い足す。頼むからズボンをはき、顔にヒゲを描いて、親友の役を演じて欲しいというのだ。「誤解しないでくれ、俺は変態じゃない。願いを叶えてくれれば、すぐに分かる」。女が男装すると、男は彼女に近づいて、横腹を突き、男どうしで秘密を打ち明け合うときの独特の流し目でこう言う。「何があったか分かるか?俺、シンディ・クロフォードと寝たんだぜ!」 . このディオゲネスという人はオナニーが大好きだったからなのです。彼は、オナニーは自分一人で、自由に、しかも簡単に快楽を得られるから、こんなにいいものはないと言っていました。しかも、さすが犬儒学派です。彼は、人が見ていようと、ところ構わず、どこでもオナニーをはじめたらしいのです。ある時、彼は広場でオナニーしながら、「ああ、お腹もこんなぐあいに、こすりさえすれば、ひもじくなくなるというのならいいのになぁ」と言っていたそうです。 . 「未練」というのはなぜ感じるのでしょうか?それは自分が「支払いを受けていない」という感覚を持っているからです。自分はサービスを提供した。だから支払いを受けるべきである。しかしそれが未払いになっている。その感情( =勘定)のことを、世間では「未練」と呼んでいるのです。 . 「プライドが高い」というのは、もちろん、言うまでもなく、「自信がある」の正反対です。自信がない。だから誰かを見下すことで自分のプライドを維持しようとする。 . 人間の気持ちというのは心身の状態によって本当に簡単に一八〇度変わります。ちょっと話は逸れてしまうかもしれませんが、森岡正博さんが『感じない男』という隠れた名著の中で、いわゆるオナニーの「オカズ」として使われたポルノやグラビアは、射精が達成されると、突然目の前から消えて欲しいものになってしまう、と書いています。不思議です。それまでの数分間、想像力のポテンシャルを最大限に発揮しつつ、視覚の解像度を限りなく高めて凝視していた対象が、射精という一瞬の身体的変化を経ることで、全く無価値なものになってしまうのです。人間の気持ちなどそんなものなのです。心身の状態によって簡単に変化するのです。 . どんな悩み(問題)も一般的・抽象的である限りは解決しないのです。いかなる問題も個々の具体的状況の中にあります。そして個々の具体的状況を分析すると、必ず突破口が見えてくるのです。 . 多くの場合、大人は疑わずに社会を眺め、子どもは疑いをもって社会を眺めます。自分をほとんど疑わない大人は、疑う子どものことが全く理解できませんので、子どもの疑いを押しつぶすことがあります。それは最悪です。子どもが反発してくるならいいのですが、反発してこない場合にはとてもよくないことが起こります。 . 人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。

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