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フランス怪談集 河出文庫
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フランス怪談集 河出文庫

アンソロジー(著者), モーリス・ルヴェル(著者), プロスペル・メリメ(著者), ジュリアン・グリーン(著者), ネルヴァル(著者), 日影丈吉(編者)

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フランス怪談集 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/04/04
JAN 9784309467153

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商品レビュー

2.5

3件のお客様レビュー

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2023/12/25

フランス作家陣によるホラー短編集。中には読みづらく感じるものもあったが、なんとか読了。個人的には地中から掘り出したヴィーナス像によって齎される恐怖を描いた「イールのヴィーナス」が印象的だった。「本人の意図しない行動が結果的に悲劇を招いてしまう」という古典的な怪談パターンを踏襲して...

フランス作家陣によるホラー短編集。中には読みづらく感じるものもあったが、なんとか読了。個人的には地中から掘り出したヴィーナス像によって齎される恐怖を描いた「イールのヴィーナス」が印象的だった。「本人の意図しない行動が結果的に悲劇を招いてしまう」という古典的な怪談パターンを踏襲しているのも良い。今回アルフォンス青年を絞め殺したヴィーナス像だが、彼女からしたら「そっちから求婚してきたのに他の女と重婚して寝るなんてどういうつもり?」といった気持ちだったのかも。女神の嫉妬を買うような、思わせぶりな行動は控えた方が良い。 ▼その他印象にのこった話 「死霊の恋」 僧侶になるため、修行に明けくれていた主人公。晴れてその努力が認められ、教会での徐福式に参加した際、恐ろしく美しい女性「クラリモンド」に魅せられる。それからというもの、クラリモンドは主人公の夢枕に立ち、彼を華々しい甘美な世界へと誘う。昼間は聖職者、夜間(夢の中)ではクラリモンドの恋人「ロムアルド」としての二重生活を送るうちに、主人公は次第にやつれてゆく。ある時、衰弱していく主人公を心配して訪ねてきたセラピオン師(おそらく上司?)によって、生前は悪名高い高級娼婦であったクラリモンドは既に故人であり、主人公から吸った血で生きながらえていた悪鬼、あるいは吸血鬼であることが明かされるという話。美しい人外に惚れ込み、次第に搾取されて死に近づいてゆく聖職者という構図がヘキ。西洋の怪物事典とかを捲ると、たしか聖職者の堕落を誘う女の悪魔とかが登場したような気がする。クラリモンドもそんな感じだろうな。 「深紅のカーテン」 下宿先の無愛想な美少女、アルベルトともどかしい想いをしながらもどうにか心を通わせる下っ端軍人の主人公。それから彼女の両親の目を盗みんで密かに深夜にセックスに耽る二人であったが、ある晩の合体中、アルベルトが突然に事切れてしまう。焦った主人公がいままでの不義の証拠を隠滅すべく、アルベルトの遺体を窓から投げ捨てようとするシーンは思わず「お前さあ……」とため息が出てしまった。下宿先の主人らから失望されたくないという気持ちがあったようだが、彼らはそもそも嫁入り前の娘に手を出された時点で失望するだろう。結局頼れる軍上層部の人間(上司?)に全てを告白し、もみ消してもらうというご都合エンド。なんやこれ。 「或る精神異常者」 タイトル通りサイコパスの話。やってはいけないことを進んでやる人、逆に期待されていることをあえてやらない人。どっちにも問題があると思われる。 「壁をぬける男」 壁を抜けられるという特殊スキルを持った冴えない主人公が「ガル・ガルー」と名乗る怪盗として才能を発揮するが、ガル・ガルーとしての自分への評価と、そうでない普段の自分への世間の評価が線で結ばれることは一向になく、そのうちに失望して隠居を図る主人公。しかし隠居先でDV監禁夫に捕まっている美しい人妻に出会い、その特殊能力を再び生かして見事恋愛関係に発展する。だが、ある日頭痛薬と壁抜け能力を抑える薬を取り違えて飲んでしまい、逢瀬の帰りに壁の中に入ったところ、そのまま永遠に閉じ込められてしまうという話。かわいそうだった。 「死の劇場」 「十五歳を超えた女性は、死の際は町劇場の舞台に上げられ、観衆のもとで死を迎えねばならない(これを怠った者は家族や一族に不幸が訪れる)」という奇怪な言い伝えが残る町の話。この言い伝えのせいでどんなに病気で苦しんでいようが事故に遭おうが、「こいつ死ぬかも!」と家族に思われたら最後、強制的に病院から引き摺り出されて舞台の上の椅子に座らされるの最悪すぎる。しかも椅子に座る前に衣服、アクセサリー、金属製の入れ歯に至るまで金になりそうなものは全て剥ぎ取られるという嬉しくないおまけ付き。女性に生まれただけでどうしてこんな仕打ちに……滅びろ因習!!! ちなみにしばらく舞台の上にいても死ななかった場合は何事もなかったかのように家族たちによって家に引っ込められるらしい。それもそれでシュールすぎる。

Posted by ブクログ

2020/07/27

翻訳が古くて合わず、読むのが苦痛でした。何度も読むのをやめようと思いましたが、やめなかったのは何故か自分でも分かりません。全部で12話あって、最後の『代書人』がとても好きです。途中でやめなくて良かった。怪談集ですが全く怖くなかったので残念です。不思議なお話集でした。

Posted by ブクログ

2020/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

国別の怪談集シリーズ、フランス編。 『怪談集』と銘打っているが、『奇妙な話』の割合が多いのは、このシリーズの特徴なのだろうか。特に中国とフランスはその傾向が強い。

Posted by ブクログ

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