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障害者と表現活動 自己肯定と承認の場をはぐくむ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 水曜社 |
発売年月日 | 2020/03/25 |
JAN | 9784880654829 |
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障害者と表現活動
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経済優先社会の中で、格差社会が明確化して、「社会的排除」の論理が様々な場面で広がっている。社会的な排除は、経済的、社会的、政治的に行われる。社会的な排除は新たな貧困の形でもある。排除されているのは、先住民、女性、障害者、セクシャルマイノリーティであり、アメリカで起こっている黒人、...
経済優先社会の中で、格差社会が明確化して、「社会的排除」の論理が様々な場面で広がっている。社会的な排除は、経済的、社会的、政治的に行われる。社会的な排除は新たな貧困の形でもある。排除されているのは、先住民、女性、障害者、セクシャルマイノリーティであり、アメリカで起こっている黒人、肌の色の違いなどにある。それは、軽視や屈辱、尊厳および自己評価への攻撃、人権の否定に現れてくる。 そういう中で、社会的排除に対して、社会的包摂運動として、①尊厳のある生活を送るために十分な所得を得る②社会参加と就労への参入を支援するサービスの改善③雇用機会と職業機会と職業訓練による人間的なつながりが進められて、この本では、障害者の表現活動とセルフエステーム(自己肯定)を育み、他者からの承認による生きる場を拡大して行くことにスポットライトを当てている。イギリスの個人主義的な側面からとらえ、フランスは社会的な結びつきの中でとらえる傾向があるとしながら、イタリアにおける精神病院の閉鎖による「自由こそ治療」という医療改革と演劇の果たす役割が象徴的に描かれる。「なれることBeing」と「できることdoing」を結びつけて、人間の一人一人の個性にあった「福祉well - being」が求められている。オリンピズムはスポーツを文化と教育と融合させ、生き方の創造を探求するアンリミティッドの取り組みに注目する。そして、社会連帯経済という選択肢も提言される。 専門的な用語で組み立てられている硬い文章と滑らかで読みやすい文書が混在しているが、第4章における各地での取り組みの描写が実に伸びやかで、素晴らしい。カプカプのザツゼンということ。私は、横浜のカプカプの鈴木代表の講演を聞いたことがあるが、生きづらさ。しんどさをどう、ほどいていくのか?本当に、障害ってなんだろうか?という中で、ザツゼンがキイワードになっていることに興味を覚えた。違っていることの個性の容認による自由に表現していいということ。高知のアートセンター画楽の人が愉快になれるような仕組みづくりとしての「愉快製造工場」。その人に良かれと思ってかわりにしてしまわないこと。一人一人のできるを見極めてサポートする。 岡山県の「ぬかつくるとこ」の好きな時に好きなことをするというコンセプトで、その人しかできないことを仕事にして行く。京都市のスイングの働くことの目的は一つではないし、人間はちゃんと失敗するようにできていて、ナイス失敗と言えるような環境づくり、など社会包摂運動はその地域にあった取り組みとして根付いている。社会的排除に対抗する社会的包摂(私は、この日本語がどうも雰囲気に合わず、本来ならば「社会的包容」のほうがいいと思っているのだが)の取り組みによって、排除された人々が生きづらさから復権して行く社会であってほしい、この本は、社会的包摂への応援歌となっている。 (この分野の本はあまり読まず、消化不良もあるなぁ。)
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