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小林一茶 完本 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/03/19 |
JAN | 9784122068476 |
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小林一茶
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お金持ちの遊俳(兼業俳諧師?)の消えた480両の謎、という大枠の中に、容疑者・小林一茶の生涯を多視点で辿っていく小さな劇中劇が散りばめられている。たくさんの俳句がコミカルに使われていて、実際の舞台ではリズムのよい会話劇だっただろうなと思う。 うだつの上がらない五十手前の俳諧師。俳...
お金持ちの遊俳(兼業俳諧師?)の消えた480両の謎、という大枠の中に、容疑者・小林一茶の生涯を多視点で辿っていく小さな劇中劇が散りばめられている。たくさんの俳句がコミカルに使われていて、実際の舞台ではリズムのよい会話劇だっただろうなと思う。 うだつの上がらない五十手前の俳諧師。俳句と自分を守ることで精一杯の人生は、人を人とも思わないゲスなのか、ただひたむきな純朴さなのか。どちらか一方の視点に寄って断罪したがる民衆の傲慢で幼稚な心の動きに、大きな権力がつけこんで益を得ようとしている。結局、一茶は長年互いの足を引っ張ってきたとみえたライバルによって救われるけれど、一茶の代わり(「近ごろ評判の悪い男」)はいくらでもいる、というラスト。 人々が小さな悪を憎む心が、巨悪にとっては肥やしになる。そして、芸術家はちょうどいい小さな「悪」なんだろうな。
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何重にも施された仕掛けによって、おかしく哀しく敬虔に俳人一茶の半生を描き出す、読売文学賞受賞の傑作戯曲。エッセイ、対談、「一茶百句」などを増補。
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