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あらしのよるに 短編集 あらしのよるにシリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/02/27 |
JAN | 9784065186633 |
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あらしのよるに
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5
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この絵本はおそらく『あらしのよるに』という絵本から派生した他の短編を五編集めたものだと思います。 私は『あらしのよるに』本編も入っている総集編と勘違いして図書館で借りました。 本編『あらしのよるに』は未読ですが、想像すると、嵐の夜にに真っ暗な山小屋で、お互いの姿が見えない状況...
この絵本はおそらく『あらしのよるに』という絵本から派生した他の短編を五編集めたものだと思います。 私は『あらしのよるに』本編も入っている総集編と勘違いして図書館で借りました。 本編『あらしのよるに』は未読ですが、想像すると、嵐の夜にに真っ暗な山小屋で、お互いの姿が見えない状況で出会ったオオカミのガブとヤギのメイが一晩語り合ううちに友だちになって、一緒にお昼ご飯を食べる約束をする話かと思います。 この短編集はそんな経験を経た二匹の過去のお話やガブとメイが再び会おうとして、仲間に言えず葛藤する話などです。 第四章の『だれもしらないヒーロー』は秀逸だと思いました。 ガブがメイの仲間のヤギのミイがイヌワシに襲われたとき、ガブはイヌワシと戦うのですが、皆はガブとイヌワシが両方ともメイを食べようと狙っていると思っていますが、本当はガブはメイの友だちであるミイを守るために戦い、その本当の理由を知っているのはメイだけだったというお話。 泣かせます。 メイも、ガブの言うことが本当に信用できるのか疑心暗鬼になりましたが、ガブは男気があるのです。 「~でやんす」と語尾につけて喋るガブのお喋りもユーモアがあって楽しかったです。 二人の心の葛藤と相手を信じることとはどういうことなのかが真正面から描かれています。
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ガブとメイそれぞれの幼い頃の話や、二匹が友達になった後のとある日の話、本編中の吹雪で身動きがとれなくなったときの話など、5編収録されている。 以下、印象的だった話、箇所を。 ○『ひとりぼっちのガブ』 ガブの幼い頃の話。大切な友達だと思っていたグルリに裏切られるシーンが切ない。そ...
ガブとメイそれぞれの幼い頃の話や、二匹が友達になった後のとある日の話、本編中の吹雪で身動きがとれなくなったときの話など、5編収録されている。 以下、印象的だった話、箇所を。 ○『ひとりぼっちのガブ』 ガブの幼い頃の話。大切な友達だと思っていたグルリに裏切られるシーンが切ない。その悲しい思い出があるから、メイと友達になったときは本当に嬉しかったのだろうなと思うと、また切ない。 オオカミにとってヤギはご馳走だが、メイと友達になったことでそのご馳走を二度と食べないとガブは誓う。友達を悲しませたくないから、という理由もあるのだろうけれど、グルリとの出来事も少なからず影響しているのだろうか。ガブの誓いは私が思っていた以上に固いのかも。 ○『メイはなんにもこわくない』 メイの幼少期。トラブルメーカーなメイだが仲間たちから好かれていて、終始明るい雰囲気に包まれている。ひとりぼっちで“困った子ども”と評されていたガブとは、あまりにも対照的だった。 ガブのメイに対する想いと、メイのガブに対する想いは、実はまったく違うのかもしれない。もし片方の存在に依存してしまうようなことがあるとしたら、それはガブのほうなのだろう。 ○(P174)「自分を殺して生きるか。自分を生かして死ぬか。」 (P175)「生きるって、自分のあしで歩くことをいうんでやんすよね。」 前者は、指標と成り得る言葉だな、と思った。 「ヤギとオオカミでも友達でいたい」という自分の正直な気持ちをなかったことにして、それぞれの種族にとっての“平穏”の中で暮らすか、それとも、誰からも理解されない厳しい生活を強いられることになっても友達として生きるか。 二人のような状況下でなくても、こういう選択はままあると思う。種族に関係なく友達でいたいし、そんな生き方を周りに肯定されたい、なんていう諸手挙げてのハッピーエンドは現実にはなかなかない。だから後悔しないように、考えて、見極めて・・・・・・ということが必要なのだろうな。そしてそういったときに、この言葉を思い出したい。 後者にははっとさせられて、同時になんだか泣きそうになった。自分の足で歩く、なんて当たり前のことだけれど、胸を張ってそれができていると頷けるだろうか。
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