祟り神 怪談飯屋古狸

輪渡颯介(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2020/02/27
• JAN: 9784065185711

商品レビュー

2022/01/10

シリーズ二作目。
相変わらずいいように怪談調査に駆り出されては怖い目に合う虎太。
肝試しでの行方不明事件や女の生霊、祠の祟りなど、一見関連のない怪異の短編が最後にきちんとつながって解決するのが気持ちいい。
そしてあの情けない虎太が謎解きになると急にしっかりして見えるのがまたいい。

2021/07/06

怪談を紹介するか、その現場を訪れることで一食タダになる怪談飯屋「古狸」シリーズ第２弾の連作短編集。
怖がりな虎太は相変わらず行きたくないのに、なんだかんだで怪談の現場に毎回派遣される。今回は霊だけではなく神仏の祟り、残虐な盗賊などホラーが混ざり合っているのが面白い。
ラストでは虎太もなかなかの推理力で真相を看破するが、同心千村の「俺が虎太に期待してるのはこういうのじゃない」というセリフに笑った。

2021/02/06

古狸シリーズ第二作目。
読めば読むほど『古狸』に通う常連さんの人となりが分かってきて、まるで自分もこの店の常連になったような気分に。

ついつい２夜連続でこのシリーズにてをだしてしまった。
今回は幽霊騒動というよりもミステリーの解決がメイン。
何がどうつながっていくのか…。
関連性を探しながら虎太の叫びに同調する。
『知らんっ！！(私も知らん！誰！？)』

今回もラストはスッキリ爽快だし毎回おいしとこ持ってくなぁ〜と笑いそうになってしまう。
連作短編集だし、難しいお江戸用語なんかはほとんど出てこないため、忙しい人や読み慣れてない人でもあっさり読めるのでないかな。