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一粒の柿の種 科学と文化を語る 岩波現代文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2020/02/16 |
JAN | 9784006033187 |
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一粒の柿の種
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一粒の柿の種
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
進化論は証明できない理論である。にも関わらず、生物学の範疇を越えて物の考え方に影響を与えた。社会進化論がそれである。そんなインパクトを持つ進化論を理解したいと思って、『ダーウィンの遺産』という本を購入した。その著者が渡辺政隆であった。1955年生まれのサイエンスライターであり翻訳...
進化論は証明できない理論である。にも関わらず、生物学の範疇を越えて物の考え方に影響を与えた。社会進化論がそれである。そんなインパクトを持つ進化論を理解したいと思って、『ダーウィンの遺産』という本を購入した。その著者が渡辺政隆であった。1955年生まれのサイエンスライターであり翻訳家の渡辺は、1985年に東京大学大学院博士課程を修了した。専門は進化生物学であるから、まさに進化論を語らせたら右に出る者はいないのではないかと思っている。 本書『一粒の柿の種』は2008年に出版された単行本の文庫化である。科学エッセイであり、著者の豊富な知識と確かな筆力が融合した一冊である。文章がうまいので引っかからずにすんなり頭に入ってくるが、大事な視点が随所に散りばめられている。 科学は進歩し「神の領域」に至っている。その科学をどう使うか、どう管理するかには国民の意思が必要だが、科学があまりにも高度で一般人には難しい。そこで必要なのがサイエンスコミュニケーションであり、サイエンスコミュニケーターとしての著者の本領が発揮されている一冊である。 ※解説は『絶対音感』の最相葉月。
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渡辺政隆「一粒の柿の種」読了。寺田寅彦や中谷宇吉郎へのオマージュを感じられ素晴らしかった。科学リテラシーの向上を説く著者に同感するとともに、科学への理解がもっと深まった社会が実現すれば、多くの人の幸福感が高まるはずだ。科学がそれを生業とする人だけでなく広く社会に浸透する事を願う。
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サイエンスコミュニケーションの大切さも難しさも、身にしみるようにわかる。大切さは言うまでもないが、渡辺のこういった文を紡ぐ力がなければ、サイエンスで多くの人の胸を揺さぶるのは、極めて難しかろ。
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