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ねなしぐさ 平賀源内の殺人
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2020/02/10 |
JAN | 9784299000682 |
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商品レビュー
3
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マルチな才能を発揮した平賀源内の最後は意外にも獄中死で、それも本当に獄中で死んだのか実は生き延びていたのかがはっきりしないらしい。 これまでもそんな怪しいエピソードを上手く膨らませた物語を読んだことはあるが、こちらは源内の半生を取り上げたもの。 副題である『平賀源内の殺人』とい...
マルチな才能を発揮した平賀源内の最後は意外にも獄中死で、それも本当に獄中で死んだのか実は生き延びていたのかがはっきりしないらしい。 これまでもそんな怪しいエピソードを上手く膨らませた物語を読んだことはあるが、こちらは源内の半生を取り上げたもの。 副題である『平賀源内の殺人』というほどには殺人事件のことは取り上げられていない。 寧ろ彼の器用貧乏な半生が時代を行ったり来たりしながら描かれる。この辺りが読みづらく残念なところだったのだが、後になればそれも作家さんの狙いだったのだろうかと思いつく。 源内と言えばエレキテル、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣を作った、阿蘭陀関係の知識などとにかく多才。他にも作者、製陶、鉱山開発、様々な商売、竹とんぼなどの発明家など様々な才能を見せている。が本業は本草学者で士分(地位は低い)だったそうだ。 本人は度々自身をタイトルである『ねなしぐさ』のようだと嘆いている。何でもこなせるが何か突出したものがあるわけでもなく何かを成し遂げたわけでもない。 友人の杉田玄白や前野良沢のように『解体新書』を作り上げたわけでもない。 『多芸多才と言われ、あらゆることを成してきたようで 実は自分は何も成していない』 この作品は突き詰めれば結局はそこに行き着く。 本題である、彼が起こした事件も元を辿ればその焦りからだった。 だがそれでも彼が多芸多才だったことは間違いないし、仁義もあってその才と人物を愛されたことも間違いない。そのことが悲劇の原因であり彼の奇妙な半生に連なるものでもあったのだろう。 序盤に最上徳内が出てきて驚いた。蝦夷地にも源内は関係していたのか。少し前に読んだ西條奈加さんの最上徳内を描いた作品でも時の政治に翻弄されていたが、こちらも似たような構図があって苦い思いもある。だが最後は自由に生きられたのだと思いたい。
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平賀源内のまた違った面が見られました。 色々なことが出来ただけに、打ち込めるものを見つけられなかったのかなと、そんな人もいるよねって感じでした。 話の順番が入り組んでいるので、分かりずらいところもありましたが、最後の終わり方がとっても良かったです。 スッキリとした読後になりま...
平賀源内のまた違った面が見られました。 色々なことが出来ただけに、打ち込めるものを見つけられなかったのかなと、そんな人もいるよねって感じでした。 話の順番が入り組んでいるので、分かりずらいところもありましたが、最後の終わり方がとっても良かったです。 スッキリとした読後になりました。
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軽いタッチで読める源内。器用貧乏、お人好し、おまけに下戸。死んだはずの源内が生きている、はてその謎はいかに?
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