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歴史人口学事始め 記録と記憶の九〇年 ちくま新書1475
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歴史人口学事始め 記録と記憶の九〇年 ちくま新書1475

速水融(著者)

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歴史人口学事始め 記録と記憶の九〇年 ちくま新書1475

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2020/02/05
JAN 9784480072993

歴史人口学事始め

¥605

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2021/05/05

日本の歴史人口学の権威 速水融 による自伝「歴史人口学事始め」  著者は、歴史人口学を 日本に初めて導入し、江戸時代の人口動態分析から 勤勉革命や日本複合民族国家説を提唱した経済学者。歴史人口学は 歴史学に近いと思うが、経済史の一分野という位置づけらしい。 日本の歴史人口...

日本の歴史人口学の権威 速水融 による自伝「歴史人口学事始め」  著者は、歴史人口学を 日本に初めて導入し、江戸時代の人口動態分析から 勤勉革命や日本複合民族国家説を提唱した経済学者。歴史人口学は 歴史学に近いと思うが、経済史の一分野という位置づけらしい。 日本の歴史人口学は 先進国に共通する人口減少と経済停滞の問題に関する処方箋を出してくれそうな気がする 学校と本の違いについての名言「学校において、先生や同級生との付き合いから 生きている社会を学び〜常識を作る。本からは 常識以外の知識を得る〜読書は探究に似た面白さに満ちた行為」 太平洋戦争における外交の失敗(ポツダム宣言の黙殺) 三木清獄死事件における治安維持法の拡張解釈 については、著者は 当事者であり 憤りを表している。この歴史から何を学ぶのか、読み手に問いかけている

Posted by ブクログ

2021/03/20

『大正デモグラフィ』を以前、興味深く読んだ。 そこで歴史人口学という学問のあることも知った。 その著者の一人、速水融(はやみあきら)さんの著作と聞いて、読んでみたいと思った。 速水さんは19年に亡くなったばかりだということもある。 当初、歴史人口学の入門書かと思っていたので、ち...

『大正デモグラフィ』を以前、興味深く読んだ。 そこで歴史人口学という学問のあることも知った。 その著者の一人、速水融(はやみあきら)さんの著作と聞いて、読んでみたいと思った。 速水さんは19年に亡くなったばかりだということもある。 当初、歴史人口学の入門書かと思っていたので、ちょっとびっくりした。 というのは、これは速水さんの自伝だから。 幼時から筋金入りの鉄道マニア。 時刻表からヒントを得て、宗門改帳のデータを整理するBDSというシステムを考案することにつながる。 こんなところが愉快。 歴史人口学は経済学をベースとしている学問かと思っていたが、速水さんは歴史学をからこの分野に入った人。 一方では、戦争でキャリアを積むのに支障があったことも生々しく書かれている。 1929年生まれで、学生時代は戦争の混乱期。 勤労動員やら、繰り上げ卒業やら、学制改革やらで、本来の就学期間より五年半短かったと聞くとびっくりする。 結果的にこの人は大学者になったので良かったのだが、それでも、他の年度の人より基礎がないと思い続けてこられたという。 たしかに、日本史専攻で、大卒で「乍」が読めなかったというのだから、どれだけ影響が大きかったかわかる。 両親の出身が三重県だったとのことで、1946年の東南海地震も経験したとある。 記録があまり残っていない地震なので、当時の状況が知ることができたのもよかった。 この本をほぼ書き終えたところで、急逝されたという。 90歳に近い年齢でこれを書いていたということだ。 大局的な社会の動きと、ご自身の体験が関連付けられ、こういう点がさすが歴史学者だなあ、と感動する。

Posted by ブクログ

2020/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> 第1部  誕生から中学まで~1929から1945 第2部  終戦~1945から1948 第3部  大学入学から常民研まで~1948から1953 第4部  歴史人口学との出会い~1953から1964 第5部  宗門改帳との出会いと「BDS」の考案~1964から1989 第6部  人口減少社会における研究の展開~1989から2019 <内容> 2019年末に亡くなられた速水融先生の自叙伝のようなもの。脱稿前に亡くなられたようで、解説の部分を読むと、最後の頃はもう執筆もできなかったようで、第5部辺りは他の論文やエッセイを再編集したものらしい。弟子の磯田道史さんの本を読んで、速水氏の「歴史人口学」を学びたいとも思ったが、文春新書(『歴史人口学から見た日本』)は、絶版になっているようだ。伝記からは本人の筆だからこそか、かなり恵まれた人生だったように思った。学者らしい、でも結構無鉄砲な部分もあるひとだったんだな、と。 

Posted by ブクログ

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