どこでもいいからどこかへ行きたい 幻冬舎文庫

pha(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2020/02/06
• JAN: 9784344429512

商品レビュー

2024/11/07

・環境に影響を受けて自分が見えなくなりがち
・無意味を受けられる強さが人にはない
・「何か」を手に入れられれば変わると思ってた

旅に行っても何もしなくていい。日常からの乖離。このようなメッセージ性があるものだった。
もしかしたら「疲れない旅」という言葉が合うかもしれない。
作者は自らを等身大で捉えて書き表しているように見える上、別にそれに嫌味を感じない。
社会に適合しずらいや定職についていないとかそのような一般的な言葉で人を当てはめるのではなくて人を人としてみることを意識したいと思った。

2024/11/04

「日本一有名なニート」であるphaさんのエッセイ。phaさんの移動時間を楽しむという旅の仕方に共感しました。学生の頃、自転車で日本中を旅していた頃を思い起こさせられました。
さっそく、本を読んだり、昼寝をしたりして、高速バスによる実家への帰省を楽しんできました。

2024/10/30

Amazonを眺めていてなんか面白そうという直感だけで選んだ本。
著者は、私よりも10歳ほど年上ですが、考えている事や価値観がけっこう似通っていて共感できた。

高速バス（片道5000円）の移動に8時間ほどかかるとして、ずっと座っているのは結構だるいと思う。
しかし、新幹線（片道13000円）と比べると8000円の差額になり、これを「8時間ずっと座ってると8000円もらえるバイト」と考えてみるとか。

旅のエッセイに関して、

これからもたくさん面白いことをしてたくさん忘れながら、「あんまり細かいことは覚えてないけどなんかいろいろいい感じだった気がする」くらいの気分でずっと生きていけたらいいなと思う。
（p221）

住むところ、息抜き、サウナ、旅行、食事、心を落ち着ける　などについて考えを整理したいとき、疲れてしまったときに、ふと思い出して何度も読み返したいエッセイでした。