女盛りは不満盛り 幻冬舎文庫

内館牧子(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2020/02/06
• JAN: 9784344429420

商品レビュー

2023/06/08

　60代の多くは心と体のギャップに気づかない。60代は間違いなく「転倒注意年齢」　内館牧子「女盛りは不満盛り」、2020.2発行。①著者と愛猫カミラの日々がとてもいい話でした。秋田には忠犬だけでなく村人を救った忠猫もいたそうです。猫はやるときにはやるそうです(^-^)　②北の湖理事長に「どうしたら人気回復が」と聞くと、間髪を入れずに「いい相撲を取ることです」。座布団投げは観客からの「懸賞」。③今回、将棋熱がここまで高まったのは、天才棋士の強さだけにではなく、全棋士に漂う抑制の美、言葉の美に心打たれたこともあるのではないだろうか。

2021/06/01

2021年51冊目。
愛猫の名前はカミラ、小屋はバッキンガムと名付けたり、大相撲を見に行く為に親族を殺しまくり上司から「秋田のおばあちゃん、先場所も死んでいたよ」と言われたり…もう震えながら笑った。やっぱりお牧さんのエッセイは面白い!!!

2020/11/15

「終わった人」「すぐ死ぬんだから」等、読んで、横綱審議委員会の委員であった時とは違うイメージであった。
読んでいて、身近な出来事を、描いている。

この本も鈍っている感覚を　呼び覚ましてくれている。
最初から、ドキュメント72時間での秋田の自動販売機についてが、描かれている。
昭和が、遠くなったのだが、この自動販売機は、昭和時代の物の寄せ集めで、動いているらしい。
日本人ほど、長い列でも、文句も言わずに、ただひたすら、自分の番を待つ人種も珍しいのでは・・・・と、、、覆いながら、このところは、書かれていなかった。

大相撲で、座布団が飛ぶ風景は、私は、小さい時、なにもわからず　升席で、観覧した時に、ビックリしたけど・・・
どうして、座布団が飛んだのか？との由来や、今は、飛ばなくなった理由がよくわかった。

俳優の神山繁氏の事も、人は、励まされて伸びる。
外面の良い人もいる中　目にかけて下さる方に巡り合えたのも、作者は幸運だったと・・・

無力な子供達の書かれているところは、憤りしか感じ得ない。
我が子に、そんな事が、よくできるものだと・・・・
みんな、子供は
これからの夢を持って誕生して来たのに・・・残酷な仕打ちである。
今も、20代の母親の折檻で、3歳の子供が、骨折したにも関わらず、「歩け！」と言って、その動画まで流していたという報道に、他人でさえ、涙する。

カミラとの日々は、作者が、動物嫌いなのに、テラスに現れた白黒の猫に、夢中になってしまう。
動物の可愛さを教えてくれた猫である。
人は、何でも、最初の体験がある。
人生で、動物を飼うという事も、、、自分の生活に花を与えるものだと。

色々、こちらも、そうそう・・・と、うなづけるものが沢山あった。
やはり、昭和生まれの感覚が、等しいからかもしれないけど、楽しく読ませて貰った。