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諏訪の神さまが気になるの 古文書でひもとく諏訪信仰のはるかな旅
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諏訪の神さまが気になるの 古文書でひもとく諏訪信仰のはるかな旅

北沢房子(著者)

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諏訪の神さまが気になるの 古文書でひもとく諏訪信仰のはるかな旅

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 信濃毎日新聞社
発売年月日 2020/01/22
JAN 9784784073542

諏訪の神さまが気になるの

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商品レビュー

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2024/05/11

諏訪湖に行ってみたいなと思っていて、その予習として読みました。 が、諏訪大社には上社と下社があって、上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮とふたつのお宮があって…、上社の本宮が祭っているのが建御名方神(たけみなかたのかみ)で…と冒頭からかなり混乱。 そもそも諏訪明神は軍神・武神と...

諏訪湖に行ってみたいなと思っていて、その予習として読みました。 が、諏訪大社には上社と下社があって、上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮とふたつのお宮があって…、上社の本宮が祭っているのが建御名方神(たけみなかたのかみ)で…と冒頭からかなり混乱。 そもそも諏訪明神は軍神・武神として知られていて源頼朝、足利高氏、武田信玄などの武将が信仰をよせていたというのも初めて知りました。 『古事記』からはじまり数々の古文書をとおして諏訪の神さまの歴史をひもといていくわけですが、複雑すぎてさっぱりわかりませんでした。 なんとなくわかったのは諏訪には神さまがいっぱいいるということ。 大祝(おおほうり)、神長(じんちょう)などの神職が世襲され、土地の権力者や時代の権力者、武将たちとの関わりによって権威づけられていったこと。 「一神教の世界では、新たに神が入ってくると前の神は排除されてしまいますが、多神教の世界では、新しい神が入ってきてもかまわず併存していく。勝負して一つにしないか、という話にならないわけです。こういうのもあるよと平気で増えていく。かえってご利益が増えて得な感じもしますね。江戸時代までの諏訪信仰は、仏と複数の神々への信仰を巧みに組み合わせて、より多くの御利益を得ようとする多方面が特徴でした」 (28ページ) 諏訪信仰の最古層にいる土地神「ミシャグジ」については、「言ってみれば霊力であり、精霊のようなイメージで、祭りの時に降ろされて依り代に付けられ、用事が終わると上げられていました。」(198ページ)とありますが、もう『百鬼夜行』の世界ですね。具体的には何をやっているのかさっぱりわかりません。 「御室(みむろ)でミシャグジとソソウ神が性交しているというイメージです。御室は大地の子宮であって、春になると出産です」(204ページ) これどういうことかイメージできます? 諏訪の神さまについては正直よくわかりませんでしたが、こういういろんな神さまが重層的に共存してしまう日本の信仰っておもしろいなと思いました。 以下、引用 6 諏訪大社 上社 本宮 建御名方神(たけみなかたのかみ)    前宮 八坂刀売神(やさかとめのかみ) 下社 春宮・秋宮 建御名方神、八坂刀売神、八重事代主命(やえことしろぬしのかみ) 大祝(おおほうり)ー上社の最高神職、諏訪明神の化身、神氏(諏訪氏)が世襲 神長(じんちょう)ー上社の神職、守矢家が世襲 下社ー金刺氏 28 「一神教の世界では、新たに神が入ってくると前の神は排除されてしまいますが、多神教の世界では、新しい神が入ってきてもかまわず併存していく。勝負して一つにしないか、という話にならないわけです。こういうのもあるよと平気で増えていく。かえってご利益が増えて得な感じもしますね。江戸時代までの諏訪信仰は、仏と複数の神々への信仰を巧みに組み合わせて、より多くの御利益を得ようとする多方面が特徴でした」 198 ミシャグジは、言ってみれば霊力であり、精霊のようなイメージで、祭りの時に降ろされて依り代に付けられ、用事が終わると上げられていました。 204 「御室(みむろ)でミシャグジとソソウ神が性交しているというイメージです。御室は大地の子宮であって、春になると出産です」 238 「古人(いにしえびと)は、この湖の中に主がひそんでいるのではないか、もしかすると龍かもしれない…と思ったのでしょう。龍のはったような現象が起こるのですから。原点は恐れと畏れです。自然現象ですが神のなせる業と受け止め、畏れ敬ったのです」

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2022/03/26

今年は寅年で御柱祭の年。不思議な祭りを理解したく読みました。建御名方神の伝承の不思議。上社下社の歴史、大祝、神長官守矢家の歴史、ミシャクジと祭りの関係など不思議が理解できます。一度読んでもわからず。復習して現地を訪れたい。

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2020/07/08

諏訪信仰についてわかりやすく書かれた本。書名はちょっとふざけているようにみえるが、かなり複雑な諏訪社についての入門書としてふさわしいのかもしれない。しかし、日本の神さまは明治以降に整理されてしまうまではかなり複雑に、重層的に信仰されていたことがわかる。天神系に負けた逃げてきたタケ...

諏訪信仰についてわかりやすく書かれた本。書名はちょっとふざけているようにみえるが、かなり複雑な諏訪社についての入門書としてふさわしいのかもしれない。しかし、日本の神さまは明治以降に整理されてしまうまではかなり複雑に、重層的に信仰されていたことがわかる。天神系に負けた逃げてきたタケミナカタと戦って負けた洩矢の神とか、蘇我氏に負けた物部守屋とか負け組の伝承ばかりなのに諏訪の神は軍神・武神とされたというのも面白い。さらに、この本では今まで気になっていたミシャグジ(神)についても書かれているのでいろいろ参考になる。神長官守矢史料館にも行ってみたいもの。 ただ、若干の不満としては下社関係がほとんど書かれていないところ。金刺氏についてほとんど触れられておらず、上社・下社関係がどう推移していたか不明。文明年間に戦に負けた後どうなったのか気になる。 あと、中で言及されている『先代旧事本紀』というものの存在も気になってきた。偽書かどうかはともかく、考えてみれば本居宣長が注目する以前は『古事記』よりこちらの方が史書として重視されていたはず。日本書紀とともに旧事本紀というものを考えないと中・近世についてはわからないことも多いのではなかろうか。

Posted by ブクログ

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