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歴史散策は楽しい 倉敷市水島のまち・ひと・自然
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歴史散策は楽しい 倉敷市水島のまち・ひと・自然

杉原尚示(著者)

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歴史散策は楽しい 倉敷市水島のまち・ひと・自然

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉備人出版
発売年月日 2020/01/07
JAN 9784860696061

歴史散策は楽しい

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2023/12/04

倉敷市水島の郷土史です。水島は、私のほとんどホームグランドの様なところ。全国的に知られているワードを探せば、水島源平合戦、そして水島コンビナート、水島公害訴訟です。でも、コツコツと歴史の舞台を歩いて、読んで、聴いていけば、それだけじゃなかったんです。私の、勿論知らなかったことが満...

倉敷市水島の郷土史です。水島は、私のほとんどホームグランドの様なところ。全国的に知られているワードを探せば、水島源平合戦、そして水島コンビナート、水島公害訴訟です。でも、コツコツと歴史の舞台を歩いて、読んで、聴いていけば、それだけじゃなかったんです。私の、勿論知らなかったことが満載で、さすが郷土史家杉原尚示さんの本でした。 杉原さんは、私が古代遺跡巡りを始めた頃の師匠です。90年代終わり、某研究会が主催していた吉備古墳巡りで出会って、「楽しみながら、知見を広げて行くこと」「それをアウトプットしていくこと」を実践していた方で、それに倣って私も少しずつSNSを始めたのです。 そうそう、韓国・公州で百済の遺跡を発掘しているという僅かな情報だけで、2004年1月、2人だけで、ソウルからバスで行って、いろいろ聞いてタクシーで発掘現場までアポ無しで行ったこともありました。水村里遺跡と呼ばれるところで、公州に百済の都ができる直前の人たちのお墓(450-500年頃)でした(因みに白村江の戦いは663年)。突然行ったのに、ハングル一切できず筆談でコミュ取ったのに、みなさん親切に迎えてくれて、簡単なカラーパンフもくれました。出土したばかりの「ベルト」も見せてくれました。‥‥等々いま思い出しました。 閑話休題。 杉原さんの居住地、倉敷市帯江の郷土史を著した「郷土史はなぜおもしろいのか」(山陽新聞出版センター)は、当然読んでいました。ところが、いつの間にやら水島に移り住んでいた様です(ホームページをチェックしていなかった証拠ですね)。しかも、3年半でこんな本まで上梓していたとは!迂闊にも知りませんでした。直ぐにAmazonにポチったのでした(2019年12月発行)。 杉原さんの文章のすごいところは、難しい事をやさしく書いているところです。全部話し言葉です。そして、昔の主要文献はきちんと当たっているだけではなくて、現代生きている人に「突撃インタビュー」までしていているのです。もしかしたら貴重な証言をたくさん取っているかもしれません。私なんか長い間この地域に住んでいたのに、こんなにも郷土史家が現存していた事を、恥ずかしながら初めて知りました。また、戦前の事をよく知っている古老や、大企業の初期をよくご存知の元OB、地域保存運動を担っている方たち、病院元幹部の方たちから直に話を聞いています。 水島とは言いながら、周辺の福田地区、連島地区を網羅的に調査しています。古代遺跡についても述べています。6遺跡ほど言及していますが、不覚にも金浜古墳、湾戸古墳群は初めて聞きました。源平合戦のこと、江戸時代から始まる干拓の歴史、企業誘致の下に隠れる庶民の哀切、戦争遺跡、公害問題、タブーなく切り込んでいます。新たな「町史」になっている、とまでは言いませんが、貴重な「補史」にはなっているとは思います。また、郷土史をどの様に調査して、書いて行くかという点で、多くのヒントがあると思います。水島・福田・連島地区の人たちは是非一家に一冊置いておいて欲しい、だけでなく、幅広く多くの人に読んでもらいたい本です。

Posted by ブクログ

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