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乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(05) GCノベルズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | マイクロマガジン社 |
発売年月日 | 2020/01/30 |
JAN | 9784896379754 |
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乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(05)
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引き続きのアルベル共和国編。 ホルファート王国編では主人公ではないマリエが本来の流れを壊してしまったり、公国が侵攻してきたことから騒動が巻き起こっていった 一方、アルベル共和国編で問題の中心となるのは聖樹とそれを巡る恋模様。聖樹がラスボス的存在となることは既に明かされており、その...
引き続きのアルベル共和国編。 ホルファート王国編では主人公ではないマリエが本来の流れを壊してしまったり、公国が侵攻してきたことから騒動が巻き起こっていった 一方、アルベル共和国編で問題の中心となるのは聖樹とそれを巡る恋模様。聖樹がラスボス的存在となることは既に明かされており、その聖樹を抑えるには巫女が守護者を決める必要があり、守護者を決める過程に当然恋愛要素が絡んでくる ホルファート王国編ではマリエが恋愛要素を壊しつつ、オリヴィアがごく自然にリオンとの距離を詰めていったものだから、物語に於いてオリヴィアの好意がどうなるかはそこまで主要な話題とはならなかった けれど、アルベル共和国編では主人公役のノエルの恋路が物語の焦点となるが、彼女が恋するリオンには既に婚約者がいることで失恋は避けられない ノエルサイドから見えればまるで少女漫画のような描写の数々は非常に好み ただ、ノエルの恋愛描写が目立てば目立つほど嫉妬ヒロインの立ち位置に移っていくオリヴィアとアンジェリカは流石に可哀相な気もしてしまうが ハーレム系ラノベなら、既存ヒロインの嫉妬描写って定番描写の一つではあるんだけど、少し前まで彼女らを守るためにリオンが様々な努力をしていた事を考えるとあまり笑えないような…… それでもヤンデレキャラの様相を呈してきたオリヴィアはそれはそれで美味しいポジションを確保したような気もするが ノエルの少女漫画的な悩み、オリヴィアとアンジェリカによるラノベ的ポジション、更にはロイクのストーカー化が絡まりあったことで生じたノエルの監禁、そこから派生したリオンの面倒くさいうじうじ 以前にもリオンがこのように面倒な状態になる展開は有ったけど、リオンが救国の英雄のようなポジションに収まっていたものだからこの性格面はすっかり忘れていたなぁ その面倒くさいリオンがどうやって奮い立つかと思いきやまさかの馬鹿五人組がキーとなりますか リオンは自分が動かない理由として政治や外交問題を挙げていたけど、高貴な生まれのユリウス達ほどそれらの分野を理解している人間はいないか。 それに彼らは何度もリオンに痛い目に遭わされてきたからリオンの他人の都合を考えない無茶苦茶さを身に沁みてと知っている ユリウス達が語るリオン像こそ、読者が待ち望むリオン像であって。そこにロイクから暴力を受けるノエルの様子、亡くなった弟に無碍な対応をした仇敵への憎しみと助けなければとの使命感の中に揺れるルイーゼと接する事でリオンが本調子を取り戻していく描写は気持ちいい そういった諸々の展開の先にある花嫁奪還作戦はすかっとするね 圧倒的な機体性能によってロイクや共和国のプライドを粉々に打ち砕いていくリオンの活躍は爽快そのもの これでノエルも少しは素直になれば……と思っていたら、とんでもない誤解が生じてしまったね! いや、半分以上は誤解じゃないんだけど。婚約者と現地妻との間で揺れるリオンの明日はどっちだ!? あと、ここにルイーゼも加わってくるのか気になる所 本作の世界観は乙女ゲームの世界観を基にしている。そのお陰で女子が必要以上に優遇されていたり、恋愛が世界の命運を握ったりと云った要素が都合よく配置されているのだけど、本作では乙女ゲーム的な表の理由を示しつつ、きちんと世界観を深堀りするために裏の理由も整備されているのは素直に凄いと思ってしまう どうやら聖樹も単純な守護的な存在ではないようだし、恐らく次巻で描かれるだろう聖樹の正体は地味に楽しみだったりする
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