エンタープライズシステム クラウド活用の教科書 スピードが活きる組織・開発チーム・エンジニア環境の作り方

南大輔(著者)

• 販売会社／発売会社: 技術評論社
• 発売年月日: 2020/01/16
• JAN: 9784297111557

商品レビュー

2021/02/23

　クラウド活用のお勉強。実務に役立つ金言ばかりで、大変勉強になった。

■マニュアルは極力作成しない
・みんなのためのマニュアルはだれにも読まれない
・マニュアルは5分で読み切れるものに
　私はマニュアルを作成する上で、調べればわかることを記載すべきではないと思います。少なくともGoogleで検索してすぐにわかる内容は記載すべきではありません。そういった情報が混在することによってマニュアルが膨大化してしまい、それによって多くの読み手の時間をロスする方が非効率だと思います。仕事をする上で一定のITリテラシーは身につけてもらう前提としてマニュアルは作成すべきです。

■Dev、Prod、Ops、Secの組織体系
・Dev：開発。インフラを構成するパーツを作る。
・Prod：Devで構築したパーツを組み立てる。
・Ops：運用ではなく、保守。利用者に提供したサービスのメンテナンスやサポート、管理者側が持っている管理機能の維持メンテを行う。
・Sec：セキュリティ。

■OS、ストレージの知識を確認するチェックリスト
・OS：プロセス/スレッド/カーネル/システムコール/メモリダンプ/BIOS・ブートローダー/デーモン/ファイルシステム/ドライバ
・ストレージ：ブロックストレージ/SAN・NAS/ミラーリング、RAID10、RAID5、RAID6/コントローラー/キャッシュ/同期コピー・非同期コピー/マウント・アタッチ・でタッチ/シンプロビジョニング/差分バックアップ

■スクラムの本質
　私は、スクラムの本質はメンバー内の意思統一だと思っています。みんなで同じゴールを目指して走ることが目的で、その目的を共有することです。
　…
　経験上、コミュニケーションロスが多い場面は、どんなにルール化しても、ガイドを作ってもうまくいきません。システム開発は毎回がカスタムメイドなので、どうしてもコミュニケーションが重要になります。そのため、コミュニケーションを円滑に進めるコンシェルジュの配置は重要です。