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学歴・試験・平等 自治体人事行政の3モデル
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2020/01/16 |
JAN | 9784130362764 |
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学歴・試験・平等
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
本書は地方自治体の人事行政を、採用、研修、異動、昇任に焦点をあて、一次資料を丹念に調査したうえで、その成り立ち、連関性、自治体ごとの特徴を明らかにした労作である。 本書で取り上げる自治体は、著者の言う極端事例である「大阪市」、「東京都」、「神奈川県」である。 この三つの自治体は、...
本書は地方自治体の人事行政を、採用、研修、異動、昇任に焦点をあて、一次資料を丹念に調査したうえで、その成り立ち、連関性、自治体ごとの特徴を明らかにした労作である。 本書で取り上げる自治体は、著者の言う極端事例である「大阪市」、「東京都」、「神奈川県」である。 この三つの自治体は、規模において似通っているにも関わらずその人事行政(エリート選抜)において大きな相違がある。 入口(学歴)において早期の選抜を行う「大阪市」=入口主義 試験による早期の選抜を行う「東京都」=試験主義 長期の能力観察で徐々に選抜を行う「神奈川県」=平等主義 このような違いが、一次資料から析出されたデータにより鮮やかに導き出されており、非常に興味をそそられるものである。 調査、分析自体が膨大であり、過大な要求であるかもしれないが、人事制度の違いが自治体の行政パフォーマンスにどのような影響を与えたかについての分析があればこの研究がさらに価値あるものとなるだろう。 また、資料だけでなく、OBを含めた職員への面接調査等を行えばさらにデータの質を高められたと思う。これも贅沢な要求であるが。
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昇任・採用・研修・配置の有機的な連関の中で構築される自治体人事行政の極端事例として大阪市、東京都、神奈川県を取り上げ、それぞれ学歴主義、試験主義、平等主義という3つの自治体人事行政のモデルを導出。戦前からの経緯を丁寧にたどり、それぞれのモデルの経路依存性も明らかにしている。 東京...
昇任・採用・研修・配置の有機的な連関の中で構築される自治体人事行政の極端事例として大阪市、東京都、神奈川県を取り上げ、それぞれ学歴主義、試験主義、平等主義という3つの自治体人事行政のモデルを導出。戦前からの経緯を丁寧にたどり、それぞれのモデルの経路依存性も明らかにしている。 東京都が試験主義というのは想定の範囲内だったが、大阪市が学歴主義、神奈川県が平等主義で人事行政が運営されてきたという隠れた事実がわかっただけでも本書はインタレスティングであった。 著者も本書の意義として、理論的意義、事実発見の意義、方法論的意義、政策的含意を指摘しているが、本書の内容は行政学の研究として非常に優れたものだと感じた。
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