しろ

田中伸介(著者), 芥川龍之介

• 販売会社／発売会社: みらいパブリッシング/星雲社
• 発売年月日: 2020/01/01
• JAN: 9784434269677

商品レビュー

2025/01/03

黒犬を見殺しにした、逃げたことで黒くなってしまった白い犬。
「わたしはしろですよ！まっくろになってもやっぱりしろなのですよ！」

「おくびょうでくろいじぶんをころすために、あらゆるきけんのなかへとびこみましたが、だれもわたしのいのちをうばってくれません。そこでもうじずんでしんでしまうことにしました。」
臆病な自分を克服することで、白く戻るんだろうと予想がつきながらも、スッキリとした終わりに感動。芥川っぽいなぁと思った。

「「あら？しろはないているわよ。」おじょうさんはしろをだきしめました。ぼっちゃんがいいました。「ねえさんだってないているよ。」」

絵が生き生きとしていてとてもよかった。

2024/05/06

原作が原作だけに
ちょっと時代かかった表現もあるが
迫力ある絵と相まって
なかなかの作品に仕上がっている

ちょっとドキドキハラハラさせられ
ちょっと教訓めいていて
ちょっと冒険。勇気。」
そして、ちょこっとファンタジー？

お嬢さんと坊っちゃんが
黒くなったしろに対する仕打ちに驚愕！
時代もあるのかもね。
野良犬は今では出会うことはないから。

戻れて良かったね。しろ。