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B型肝炎被害とは何か 感染拡大の真相と被害者救済
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2019/12/26 |
JAN | 9784750349220 |
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B型肝炎被害とは何か
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第二次世界大戦直後の日本は、海外からの引揚者や疎開の解除による人口の大移動、食糧難による栄養失調や不衛生な環境などが重なり、感染症が大流行して多くの患者や死者が出ていた。 そんな中で当時の日本の占領政策を進めていたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は、日本政府に集団予防接種の...
第二次世界大戦直後の日本は、海外からの引揚者や疎開の解除による人口の大移動、食糧難による栄養失調や不衛生な環境などが重なり、感染症が大流行して多くの患者や死者が出ていた。 そんな中で当時の日本の占領政策を進めていたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は、日本政府に集団予防接種の強力な実施を指示した。当時の厚生省は、1948(昭和23)年に「予防接種法」を制定し、、罰則(3000円以下の罰金など)つきの強制的な集団予防接種をスタートさた。 予防接種だけではなく、栄養状態や衛生状態の改善もあって伝染病は急減した。 しかし、①同一日時・同一会場での集団接種、②罰金を伴う国民への義務規定、③40年間(昭和23〜63年)に及ぶ注射器具の連続使用、④国際水準(WHO)への不対応。これらの要因が複合的にからみあい、B型肝炎をはじめ深刻な健康被害を招いた。 厚生労働省の「政策レポート・肝炎対策について」でB型肝炎は「国内最大の感染症といわれるウイルス性肝炎」と呼ばれる。 集団予防接種が原因でB型肝炎に感染した被害者は40万人以上と推定されている。 他にも、1948年(昭和23年)には京都、島根で計98名の乳幼児の生命を奪った「ジフテリア禍」があった。 1989年(平成元年)に、札幌地方裁判所で5名のB型肝炎患者が「乳幼児期に受けた集団予防接種等とHBV感染被害との間に因果関係がある」として提訴した。これがB型肝炎訴訟の始まりだった。 それから17年後の2006(平成18)年に、最高裁で原告勝訴の判決がくだされた。2011(平成23)年にB型肝炎訴訟に関する「基本合意書」の締結及び国による謝罪を経て、厚生労働省は2012(平成24)年に、「集団予防接種等によるB型肝炎感染拡大の検証及び再発防止に関する検討会(検証会議)を設置した。 検証会議では2013(平成25)年に、「国の体制や制度の枠組み、具体的運用等に課題があったことから、B型肝炎訴訟にあるB型肝炎の感染拡大を引き起こした」などとする報告書をまとめた。 新型コロナウイルスのワクチンの話が日本でもではじめた頃に、B型肝炎のことを思い出して不安になった。世界の国々でワクチン接種がはじまるのと、日本でのワクチン接種開始にはタイムラグがあったので、世界でのワクチン接種の様子を見て問題なさそうだ(少なくとも直ちに健康被害はない)と思えたので私もワクチンを三回接種した。 でも、思い返すとB型肝炎のことについて知っていることはそれほど多くない。それで、この本を読んでみた。
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