DISRUPTIVE STRATEGY 「破壊的イノベーション」と「進化の経営」

小川政信(著者)

• 販売会社／発売会社: 生産性出版
• 発売年月日: 2019/12/25
• JAN: 9784820120834

商品レビュー

2020/08/26

バキバキの戦略論かと思いきや、半分はスピリチュアルなメッセージ。トップ経営者にはそういう面も必要なんだろうな。。。と思いつつも、ミドルマネジメントにはToo Muchなので星三つ。一方、N=3分析やスピード判断など、ミドルにも貴重な情報多い。イスラエルのエコシステムを臨場感持って知ることが出来、大変為になった。

N=3の深層分析はその通りと思う。10,000人にアンケートを取っても、「安くて良いもの」を求める結果になるに決まってる。N=3で「今より10%高くても8%溶け残りがなければ良い」みたいな深層を入手すべき。

スピードこそ命も納得。まず動く、動きながら考える。特にアライアンスを組む、M&Aするみたいなときには、スピードを維持する為にも①段階的な投資で投資難度を下げる、②事業権などのオプション契約で合意点を見つけるの2種類を、フルM&A案を同時並行で考えるべき。

最後に名言を二点。
アインシュタイン「同じことをやり続けながら、今より良い結果を求めることを狂気という。問題というものは、問題が作り出されたときと同じ思考によっては解決されない」。
アサヒビール中條「営業では売れない。酒屋のオヤジまでしか売れない。消費者はイメージで買う。消費者に直接イメージが伝わるようにせよ」

2020/01/03

この本は経営書であるとともに勇気をもらえる本です。世界の最前線で進化し続けるためには思考を手放し、もっと大きなものに共鳴共振することが重要と思います。著者はそのために実践的な方法として市場、顧客の立体感を掴みにいくことを提唱しています。また、スピード感を持って攻めることの重要性を様々な事例から訴えます。さらにイノベーションの最前線であるイスラエルとのパートナーシップを説くなど日本企業へ実践的な提案も含めたこれからのリーダーにぜひ読んでほしい本です。