3月のライオン(特装版)(15) ヤングアニマルC

羽海野チカ(著者)

• 内容紹介: //付属品～ダイアリー付
• 販売会社／発売会社: 白泉社
• 発売年月日: 2019/12/26
• JAN: 9784592161356

商品レビュー

2020/05/07

　これまではマンガアプリで読んでたけど、堪え切れなくなって、街で見かけた最新巻を購入。（使わないと思うけど）ダイアリーつきだったのも決め手だった。

　え、めっちゃ話動くじゃん。と思ったら動かないじゃん。なんて、ともすれば矛盾した感想を抱いた。３月のライオンって、三月町パートと将棋パートが絡み合いながら進行していくけど、前者は心がふわっとするし、後者は熱くなるしで、どっちも面白いのが凄い。それから、どちらも桐山の心に深く深く関わっているものだから、それを通して丁寧に彼のパーソナリティが描かれいくのが、やっぱり魅力だなと思う。

　気のせいかもしれないけど、コミックスで読むと、大ゴマの多さにびっくりした。今回だけなんだろうか、それとも今まで携帯の画面で見つめてきたから、気づかなかっただけなんだろうか。
　文量の多い作品だから、あまりコマを増やし過ぎると却ってごちゃごちゃし過ぎるのだろうな、とは推測できるけど、こんなに多かったっけと。まあ、個人的にはコマ割りの多い方が、しっかり読んだ感じがあって好きなんだけど、本作に限っては文字数が多いのでそこまで気にならない。
　台詞回しの表現や、独特のリズムが、やっぱり凄く好きな作品。

2019/12/27

・桐山とひなたが結ばれて本当に良かったです。
　桐山には幸せになってほしいです。

・野火止六段も田中七段も魅力的で、桐山と対局者の両方を応援する思いで読みました。

・野火止六段の「最年少・史上初に世間やマスコミが騒ぎすぎ」っていう独白は、現実の将棋界での大旋風を意識してのシーンですよね。
　ただ野火止六段は極端で熾烈なキャラ。このようなキャラに語らせることで、「史上初の持ち上げ」を心底否定するものではないですよ、くらいに留めておきたいのかな、と思いました。

・野火止六段は桐山のことを「慢心しないウサギ」「病的に努力を続けてしまうただの秀才」と、かなり的を射た分析をしている癖に、師匠の田中七段のこと(棋風の変化など)はちゃんと見えていないんですね。
　なんだかんだ言いつつも心を許しているからでしょうか。

・そりゃ、夫が将棋のプロなら妻は仕事を辞めて夫を支えろ、って言ってしまう人は大勢いるでしょうね・・・
　これを受けての田中七段のセリフが素晴らしい・・・

・「もし田中七段が将棋一本に突き進める人生だったら」
　これが「人生を将棋一本にするべきか→将棋に邪魔なら幸せを犠牲にするのか」という問いかけとなって、先生と桐山のシーンにつながっているのですね。

・先生の「そのおにぎりは　絶対手放すな」というセリフに、その通りだと頷いたし、目頭が熱くなりました。今回はこのシーンが一番良かったですね。
　桐山には幸せになってほしいです。

・先崎九段のコラムは今回も面白かったです。

・ブンちゃんありがとう、安らかに・・・

2019/12/26

ようやく出た新刊。怒涛の速さで読んだら、目から涙が・・・堪えられない状態でした。本当に羽海野チカってスゴイ、凄い。零ちゃんに添えられた手が手が手が・・・たまりませんでした。田中さんの、ひなちゃんの・・・そしてお父さんの。前半のラブストーリーが吹っ飛ぶほどでした。漫画ってやっぱり本当に凄い。うちのニャーの名前を零ちゃんにして本当によかった。