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津軽双花 講談社文庫
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津軽双花 講談社文庫

葉室麟(著者)

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津軽双花 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2019/12/13
JAN 9784065181027

津軽双花

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商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2026/08/12

石田三成の娘辰姫が正室として嫁いでいる津軽藩信牧の元に、新たに徳川家康の養女(姪)満天姫が正室として嫁いでくる・・・、こんなあらすじと知った時点では「ああ、これ大奥みたいな嫉妬とか足の引っ張り合いのどろどろした嫌らしい奴や」と予想してましたが、そこは葉室作品。全く異なる内容でした...

石田三成の娘辰姫が正室として嫁いでいる津軽藩信牧の元に、新たに徳川家康の養女(姪)満天姫が正室として嫁いでくる・・・、こんなあらすじと知った時点では「ああ、これ大奥みたいな嫉妬とか足の引っ張り合いのどろどろした嫌らしい奴や」と予想してましたが、そこは葉室作品。全く異なる内容でした。 ドロドロどころか、この二人の姫様の立ち回りが立派すぎて、先に書いたような内容を予想したことを反省したいくらい。 互いを誹謗するのではなく、己を高めて認めてもらう。二人ともこのスタンスなんですよ。 辰姫は、満天姫を恨む心を信じる心に変えようと努め、 満天姫は、辰姫を厭わしく思う心を、自らの矜持で抑え込み、徳川の名を使えば簡単に辰姫を排除できるのに、それをやるのは下の下の所作とし、あくまで己の力のみで藩主に正室として認めてもらおうとする。 今まで読んだ葉室作品の登場人物同様、清々しかったです。 この話は二人の姫様の話ですが、話中に、関ヶ原の戦い、大阪冬の陣、夏の陣に関する記述が出てきます。そこで語られた、関ヶ原での石田三成の真の目的、大阪の陣における淀君が何を考えて徳川に戦を仕掛けたのか・・・が書いてありましたが、その内容は、今までの私の認識していたものとは全く異なるものでした。過去の大河ドラマでもこの辺りは何度も舞台になってますが、こういう見解で映像化されたものはないのでは?こういう描き方されたら、三成も淀君も立派な方だったのでは?と思います。この二人の見方が変わりました。 この二つの戦の見解に関する補足的な話で、本作品には石田三成と毛利方の軍師的なポジションの怪僧安国寺恵瓊(大河ドラマ「豊臣兄弟」にも出て立川談春が演じてますね)、二人の人物を中心に話が進む関ヶ原の戦いの話『孤狼なり』、元の秀吉の正室寧々と淀君を中心に描かれた大坂夏の陣の話『鳳凰記』が収録されています。スピンオフみたいなもんかな? そして津軽双花とは関係ない話ですが、本能寺の変を起こした明智光秀を、(本作品中で)彼をそそのかした斉藤内蔵助(こちらも「豊臣兄弟」で齋藤利三の名で内藤剛志が演じてました)目線での話『鷹、翔ける』もなんか知らんが収録されてます。本能寺の変に関しては、諸説色々あるので、先の二つの短編ほど「おお!!そうだったのか!!」とはならず「そうだったかも分からんね?」ってな感じ内容でした。裏付ける事実が明智の血縁関係位しかなかったから、そうなっちゃうのかな? そして、葉室麟の作品を読むたびに思うのですが、登場人物の見事なまでの生き方にくらべ、私自身の生き様のしょぼいことを痛感されられることこの上なしです。なんだか情けなくなる次第です(苦笑)。

Posted by ブクログ

2024/10/25

弘前藩に嫁いだ石田三成の娘=辰姫と徳川家康の養女(姪)=満天姫。 満天姫は天下人の養女、当然正室として嫁いでくるので、正室だった辰姫は側室に。 実際の本人同士の本音はわからないけど、どちらも誇り高く生きたのでしょうね。 高台院の側近・孝蔵主、家康の参謀・天海。 この二人の名前は...

弘前藩に嫁いだ石田三成の娘=辰姫と徳川家康の養女(姪)=満天姫。 満天姫は天下人の養女、当然正室として嫁いでくるので、正室だった辰姫は側室に。 実際の本人同士の本音はわからないけど、どちらも誇り高く生きたのでしょうね。 高台院の側近・孝蔵主、家康の参謀・天海。 この二人の名前は、豊臣政権→徳川政権への過渡期によく目にして興味津々なので、いつか探して読もうと思いつつ…忘れちゃうんですよね。

Posted by ブクログ

2023/08/01

 表題の「津軽双花」は男性作家とは思えない女性らしさが満ち溢れていた。三成の遺児が津軽家に嫁いでいた事実は初めて知ったが、2人の対立する姫たちの心の邂逅をうまく描いたなと感じた。  5つの短編から成る作品だが、章が進む毎に時代が遡っていくのが非常に面白い。短編ごとに登場人物が変わ...

 表題の「津軽双花」は男性作家とは思えない女性らしさが満ち溢れていた。三成の遺児が津軽家に嫁いでいた事実は初めて知ったが、2人の対立する姫たちの心の邂逅をうまく描いたなと感じた。  5つの短編から成る作品だが、章が進む毎に時代が遡っていくのが非常に面白い。短編ごとに登場人物が変わり、時代が新しくなるパターンは多いが、その過去へと下っていくのは新しい。  石田三成が最近のお気に入りなのもあり、最初の3編はどれも豊家側で読んで感情移入して読んだ。最後の斎藤利三の話も新しい解釈、本能寺の変の動機の新説、「斎藤利三黒幕説」。斎藤家を葬った道三・信長への積年の恨みで明智をけしかけた利三が黒幕という考え方が非常に面白い。

Posted by ブクログ

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