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妄想とツッコミでよむ万葉集 だいわ文庫
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妄想とツッコミでよむ万葉集 だいわ文庫

三宅香帆(著者), 相澤いくえ

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妄想とツッコミでよむ万葉集 だいわ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大和書房
発売年月日 2019/12/12
JAN 9784479307938

妄想とツッコミでよむ万葉集

¥440

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2022/11/08

万葉集?勉強の本かぁ…と思っているあなたにぜひ読んで欲しい。 著者の三宅夏帆さんが和歌はもちろん歌人たちの関係や時代背景を含めた上で面白おかしく読み解いていてとても楽しく読めた。 興味深い豆知識もたくさん。(奈良時代のおまじないとか) あれこれ妄想を募らせても昔の人が何を思...

万葉集?勉強の本かぁ…と思っているあなたにぜひ読んで欲しい。 著者の三宅夏帆さんが和歌はもちろん歌人たちの関係や時代背景を含めた上で面白おかしく読み解いていてとても楽しく読めた。 興味深い豆知識もたくさん。(奈良時代のおまじないとか) あれこれ妄想を募らせても昔の人が何を思って歌を詠んだのか本当のところはわからない。 ただ、カタチにしないと何も残らないのだと思った。 自分語りになるのだが、私は自分の言葉で伝えるのがどうも苦手だ。 人と喋ってもほぼ聞き役。SNSでつぶやこうにも結局文章を削除してしまう。 自分の気持ちに自信がないのだ。 でも私の気持ちがわかるのは私しかいないから、自分の今感じたこの気持ちを大切にできるように言葉というカタチにして残していこうと思った。 それがたまたま誰かに届いてくれたらラッキー。 そう思わせてくれた本。

Posted by ブクログ

2022/09/17

Kindleのお試し読み増量だったかなにかで読んで「続きも読みたい!」とポチってしまいました。万葉集って中学や高校でもちょっとはかじったような記憶があるようなないような・・・小学生の頃から意味もわからずともおぼえさせられた百人一首とは違って、私には印象の薄かった歌集。社会人になっ...

Kindleのお試し読み増量だったかなにかで読んで「続きも読みたい!」とポチってしまいました。万葉集って中学や高校でもちょっとはかじったような記憶があるようなないような・・・小学生の頃から意味もわからずともおぼえさせられた百人一首とは違って、私には印象の薄かった歌集。社会人になってからも古典を読みたい欲求はあったものの、古典文法も忘れて久しく挫折の連続。そんな私をもう一度「古典おもしろい!」って思わせてくれた本。著者本人も拡大解釈と書いていたりするのだけど、とっつきにくい「高尚な文学」としての古典をぐんと身近なものにしてくれたという点で他の人にもぜひおすすめしたい一冊。 著者自身が「この本は「『令和』フィーバーが冷めないうちに、萬葉集を好きになる沼にみなさまを引きずり込むぞ大作戦」と(私が勝手に)題し、萬葉集のおもしろいところだけを煮つめてお渡しする……という(私が勝手に作った)コンセプトのもと作られました」(p.226)と書いているとおり、有名無名を問わず妄想が進む歌が紹介されています。元から古典に親しんでいる人の抱く感想はわかりませんが、著者の試みが見事に成功した本ではないでしょうか。 私が一気にと引き込まれたのは、第一章の「キラキラネームに悠久の歴史あり」というセクション。萬葉仮名をキラキラネームに通じるよね、とすごく柔らかく説明してくれているのだけど、世代違いの私には「田舎のヤンキーかよ」という強烈なイメージを与え、「雅な趣味」というある種の古典へのとっつきにくさを払拭してくれました。(とはいえ、原典では絶対読めない!) 文体がかなり柔らかいので著者のツッコミに笑ってしまうことが多かったです。柿本人麻呂の泣血哀慟歌の紹介と説明もわかりやすく、「柿本人麻呂って昔から名前だけは覚えているけど、なるほど、名前を覚えさせられる程の人物だったのだな〜」と今更ながらに思わされました。 難しい本を読むのに身構えるし、本を読んだと言っても自分の読み方に自信が持てず、人と本について話をするのが怖い私だけど、こういう角度の読み方もあるんだぞ、と提示してもらえたことで古典に限らず、読書のハードルを下げてもらえた気もします。 巻末に萬葉集に興味を持った人へのおすすめ本も紹介されていたので読んでみたい。

Posted by ブクログ

2022/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り口は軽くて、面白いブログ読んでるくらいの気軽さで読めるのに、文学的な視点からの切り口が、「そう読むのか!」とハッとすることが多くてさすがだなーと思う。侮れないなあ。 常々、枕草子はブログやん、と思ってたので、「景色を詠んだ歌はインスタ映えを狙った歌」、という解説には大いに頷きました。 自分が心を動かされたことを他の人にもシェアしたい、という気持ちは今も昔も変わらないんだなあ。そうして、いつの世にも共感されてきたものが古典として残ってきた。そういうことが、今の、主に若い世代の人にもわかりやすい例えやノリで語られる。これなら自分に近くて、いわゆるお勉強としての「文学」という畏まった感じではなく、楽しむもの、自分の気持ちを代弁する親しいもの、として感じられるんだろな、と思う。 後半の、亡き者を偲ぶ歌の解説あたり、特に「想いが芸術に昇華するとき」の項は、そういう意味で読み応えありました。

Posted by ブクログ

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