明日、私は誰かのカノジョ(1) 裏少年サンデーC

をのひなお(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2019/12/19
• JAN: 9784091294944

商品レビュー

2025/07/23

【私が私のことを可哀想と思っていなくても、その視線が私を哀れにさせるの】
モデルとなった女性が実際に存在して、綿密な取材を重ねたのではと思うほど、感情の揺れ動きがリアル。こうした生々しい心理描写が光る作品、ものすごく好みだなぁ。雪は壮太からチケットをもらった時どっちを選択するか少しは迷ったんだろうか。ラストで雪の壮太に対する本心がみえず、そこを読者の想像に委ねて、色々考えさせる余白がある感じも好きだった。でも、育った環境の違いやそこから派生する家族に対する価値観の差はそう簡単に埋められるものじゃないよね。

2025/05/01

最初から夢や希望があるってある意味才能だと思った。見た目重視の世の中だからこそこの漫画に刺激を感じた。壮太が、雪を忘れ去りたいがためにすぐに恋人を作って優しい言葉をかけているのグッときた。恋愛の辛さ孤独は新しい恋愛でしか埋まらないんだなー

2025/02/12

webで連載当時から追っていた作品。
レンタル彼女、パパ活、整形、ホス狂、推し活、宗教、毒親。今時の女子大生（というとやや誇張されてるかもだが）に焦点を当てた作品。
まず、作者の取材が素晴らしいためか、ものすごくリアル。だからこそ、変なところでつっかえることもなくスルスル読める。
特に好きだったシリーズは、やはり萌ちゃんの話。可愛い子に囲まれて自分なんて…と思いつつもどこかで愛されたいと思ってモヤモヤしていたところに、素の自分を嘘でも肯定してくれる楓にはまっていく様は恐怖ですらあった。