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若い人のための10冊の本 ちくまプリマー新書339
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/12/05 |
JAN | 9784480683656 |
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若い人のための10冊の本
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
このタイトルのアバウトさ。 それが著者に課されたお題でした。 無限大の本の中から「若い人のため」だけの情報で本を選べというのですから、著者も悩みます。 そしてできたものは、本の紹介というよりは、生き方そのものについて語る本になってしまっています。 もちろんその中心にあるのは本なん...
このタイトルのアバウトさ。 それが著者に課されたお題でした。 無限大の本の中から「若い人のため」だけの情報で本を選べというのですから、著者も悩みます。 そしてできたものは、本の紹介というよりは、生き方そのものについて語る本になってしまっています。 もちろんその中心にあるのは本なんですけどね。 本を手に人生そのもの、考え方そのものを語るような本になっていますね。 「若い人」とありますが、紹介されている本からして、中学生には荷が重いかもしれません、高校生以降かな。 中学生でも読める子はいるでしょうけど。 全般的に硬いです。 若い人の将来に向けて読んでみて、考えてみて欲しい本を集めているので仕方ないのかもしれません。 私が同じテーマで本を選んだらどんな10冊になるだろう。 そして私は著者のように若者に向けて言葉を紡ぐことができるだろうか。 頭の中にいくら考えていることがあっても、それを書いて表すというのは本当に難しいことですね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
(2021-04-01 2h) 著者、小林康夫さんの温かな語り口で紡がれるヤングアダルト新書。 私はもはやこの本の対象とされる10代後半の歳ではありませんが、間奏曲1(p115)に少し励まされながら読み進めました。 ノルウェーの森、中学生のときに性描写の多さから上巻で切り上げてしまい、読了できておらず、加えて以降村上春樹さんの著作を食わず嫌いしていました。引用されている箇所を読んでいても、その淡々とした描写が嫌に艶めかしく感じてしまって駄目ですね。まだ村上春樹さんの性の枠について触れることが難しそう。 推薦されている本は、『夜と霧』のほかは全て未読です。すべて読み進めていきたいですね。 自然科学は正に門外漢なのですが、知ることの必要性について語られている中で感銘を受けました。自分たちの世界について知ることに積極的な姿勢を保ち続けたいと思いました。 ゲド戦記の作者さんの「人は本を食べ、映画は聴衆を食べる」という表現、すごく好きです。ゲド戦記ってジブリの印象が強くて、推薦図書に並んでいるのを初めて見ましたが、この一言で、このかたの描く作品が読みたい!と一挙に惹き付けられました。 また、随所に溢れる小林さんの本に対する愛情が素晴らしいです。私が紙の本に対して抱く愛しさと同じかそれ以上の大きな愛が滲み出ています。最後のあとがきなんか、最高ですね。本の重み。素敵だ〜。
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表象文化論の小林康夫氏の著作。氏が自身の本との出合いを振り返りながら、これから21世紀を生きて行こうとする、中学生以上の読者に向けて書かれた本。 中学生に向けて書かれた著作ながら、ちょっと読みにくいところもあったので、四つ星。 10冊の本が紹介されている。 中でも、中原中...
表象文化論の小林康夫氏の著作。氏が自身の本との出合いを振り返りながら、これから21世紀を生きて行こうとする、中学生以上の読者に向けて書かれた本。 中学生に向けて書かれた著作ながら、ちょっと読みにくいところもあったので、四つ星。 10冊の本が紹介されている。 中でも、中原中也の詩集を紹介した第3章、矢内原伊作の『ジャコメッティとともに』の第4章が出色だと思う。 こんな本に中学生の時に、あるいは遅くとも高校生の時に出合っていたら、自分の人生は変わっていただろうなと思わされた。 氏の「知」に対する圧倒的な肯定感に接すると、この人は、性善説で生きられるような人にしか出会わずに済んだ幸運な人なんだろうなという気がして羨ましかった。そして、性悪説に立たなければ生きていけない自分の不幸が省みられた。 最後の1冊が檀一雄『檀流クッキング』に終わっているところが面白い。
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