俺が街を変える

栗木秀樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎メディアコンサルティング/幻冬舎
• 発売年月日: 2019/12/03
• JAN: 9784344926011

商品レビュー

2022/11/17

名古屋でデザイナーズマンションを手掛ける著者が、自身がプロデュースした物件を紹介する一冊。
もともとはテレビ局に勤めていたというから、全くの畑違いから不動産業界に参入した。
地元名古屋の中でも、立地はいいのにあまりイメージが良くない（土地値が安い）地域を中心に土地を仕入れて、新築マンションを建築するというのが、著者の手法。

斬新なマンションを次々と建築するため、街全体をデザインするというのが著者の目標であり、生きがいなんだとか。

バリ島、バルセロナ、ニューヨクの建築物を参考にデザインしたらしい。確かに写真を見ると、海外チックなモダンで、南国風のデザインが多い。

ターゲットは単身世帯や若い夫婦世帯。間取りは、1Kや1LDKが中心。そういう物件はエントランスも狭くて、デザインもいまいちなことが多いが、そこを敢えてエントランスを豪華にして、入居者が帰宅した時にワクワクするようなデザインにした。
単身者でも、例え人生の短期間であっても、お洒落な物件に住んでみたいと思うもの。

あとがきは、著者の仕事に対する情熱が溢れていた。
難病を患った著者の父は、歩くのもままならない晩年を過ごし、叔母はリウマチを患い、人工関節だったとか。
健康で五体満足で生きていることは当たり前ではない。
自分が生まれた意味、生きる目標をとにかく真剣に考えて、情熱を傾けられる仕事を見つけ、それに全力投球すること。
「今日という日は、今日を生きられなかった人が夢見た日である」という言葉を思い出した。
これだけの情熱を持って仕事に取り組んでいるから、これだけの結果を出せたのだろうと思う。