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わだつみの嫁取り マージナルC
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2019/12/09 |
JAN | 9784575380583 |
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わだつみの嫁取り
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
▼あらすじ 不老不死の人魚に、女と間違われ嫁にもらわれた男・キヨ。人魚の力により死ねない体になったキヨは、悩みながらも、終わりのない生を2人で寄り添い過ごしていた。一方、キヨを深く愛する人魚だったが、彼にはある秘密があり…? 『鴆‐ジェン‐』が話題の実力派・文善やよひが紡ぐ、種族を超えた純愛幻想奇譚。コミックス描き下ろしも収録! *** ストーリーの完全度:非常に高い トーン:せつない・シリアス エロ度:普通 萌え度:非常に高い 総合評価:★5.0 安っぽくなってしまう気がするので神という表現を安易に使いたくはないのですが、それでも神としか言いようがないくらい大変素晴らしい作品でした。やはり、人外ものを描かせたら文善やよひ先生の右に出る者はいない気がしますね。 『鴆』を読んだ時も同じ事を思いましたが、文善先生の作品を読める世界に生まれてこれて本当に良かったと改めて思いました。生きてて良かったです。 今回の舞台はおそらく昭和初期の日本。人魚によって不老不死になってしまったキヨというおじさんがそれでも人として死ぬ事を諦め切れずに死ぬ方法を探す…そんなお話です。 テーマがテーマなだけにどこか仄暗い印象の作品なんですけど、ちょいちょいコミカルなシーンも挟まれているので重たい印象はないですね。 特に人魚はお茶目に描かれており、思わずクスッと笑えるシーンもしばしば。(キヨが腰を痛めるシーンも面白かったです笑) そしてこの人魚、何故か触手を生やしているのでエロシーンは大抵触手プレイがセットで付いてきます(笑) 当然の事ながら人魚+触手という組み合わせは今まで読んだ事なかったので、ある意味新鮮でした。 本来ならば女性を娶るはずの人魚がなぜ、男であるキヨを嫁に選んだのか。そしてキヨが死ぬ方法はあるのか。 その辺の謎は最後の方で全て明かされるんですけど、自分の予想の遥か上をいくレベルで設定が作り込まれていてただただ感心してしまいました。 ネタバレするとキヨは不老不死ではなく、人魚がメンテナンスをしてかろうじて現状維持出来ているってだけだったんですよね。キヨが人魚と関わるのをやめて人と交わり続ければいずれは普通に老いて死ねるんです。 一方、人魚の方はというと生涯でただ一人だけ人間を娶る事ができ、その相手に子供を産ませる事で死が訪れるという設定。キヨは子供を産めないので人魚は一生死ぬ事は出来ないし、人魚の仲間はというと既に全滅しているんです。 なのでキヨが死んでしまうと人魚は世界が終わるその時まで、永遠に一人ぼっちという事になります。 キヨが死ぬ方法を知ってからの展開は辛く、不老不死になってしまった事で苦しんでいたキヨの気持ちを汲んでキヨの目の前から姿を消した人魚の気持ちを思うとせつなくて胸がきゅっとなりました(T-T) 特に5話の最後はめちゃくちゃ感動的で、キヨが涙を流して人魚に感情をぶつけるシーンでほろりと来てしまいました。 正直、最後はバッドエンドも覚悟していたのですが、そうならなくて良かったです。 キヨも、死ねる方法が分かっただけでもこれからは今までよりもずっと生きやすくなるんじゃないかな。 悲しい時は一緒に悲しんでくれる伴侶がいるって、幸せな事だよね。悠久の時を生きる二人の死生観は当たり前に寿命がある私達とは違うのかもしれないけど、今この瞬間のどこかでも二人が幸せに生きてくれている事を願うばかりです。(ていうか現代に馴染んでいる二人の様子が見てみたい…笑)
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人外もの。400年もの長い年月を生き続ける人魚と不死身の男の姿を、卓越した描写力で描き出していて、物語の世界観に素直に溶け込めました。 『鴆‐ジェン‐』の余韻がまだ残る中、今度はレトロ感漂う日本を舞台に人魚の嫁取りというファンタジックなお話で、また深く魅了されてしまいました。 建物やファッションなどバックグラウンドの描き方が本当にすごくて、目が離せなくなるほど。 人外もその想像力はどこから…⁉って思うほど繊細でリアルで、隅々まで神経が行き渡った描き込みで堪能しました! …ただ、嫁のキヨがビジュアル的に好みじゃなかったんですよね。そこだけが★が減った理由です。 人外受だったら、ハマったかもしれないです。 でも、受に触手があっても意味がないかな… ゆるふわっとした性格と見せかけて時折若干Sっぽい人魚×腰痛持ちのまま不老不死にさせられてしまった気苦労多そうなおじさん。 死ねない身体になってしまったキヨは幸せより苦悩を感じ葛藤する日々を送っていて、彼を深く愛している人魚は一緒にいる喜びを感じつつも罪の意識を感じています。 人魚はいかにも間違えて男をヨメにしちゃいそうな雰囲気の持ち主だけど、実は最初から一途にキヨを好きだったのが「キヨちゃんと一緒になれて良かった」という一言に凝縮されていてじーんときてしまいました。 最後まで名前がわからなかったけど、人魚はとても孤独でさびしがりやで愛情深くてかわいかったです。 そんな人魚の愛にほだされて、Hの時にはとても色っぽくなるキヨさん… 好みじゃないキヨさんでしたが、Hシーンはとてもエロかったです!肉体の描き方がとてもエロいです。 触手Hがいっぱい出てくるので、触手フェチは必見。キヨは感じまくってましたが、触手苦手な人にはちょっと辛いHシーンかも。 すごいと思ったのがセンセの話で、人魚のアレは局部修正を生かそうと、「とても人様にはお見せできないようなやつ」という設定にして、グロくてどうしても消さなくちゃいけなかったんだと思って欲しかった…っていうのが、ほんと最高でした。無粋な修正をプラス要素に持っていく感覚がステキです。 次回作も楽しみです!
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素晴らしかった!人外描かせたらもはや右に出る作家さんはいないのでは?!と思うほど、設定も展開も落ちもキャラも何もかもよかった!!素晴らしい!
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