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田島列島短編集 ごあいさつ モーニングKC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/12/09 |
JAN | 9784065182475 |
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田島列島短編集 ごあいさつ
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田島列島短編集 ごあいさつ
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商品レビュー
4
15件のお客様レビュー
『水は海に向かって流れる』、『子供はわかってあげない』を読んで好きになった作家さんの短編集。 やはりこの著者の選ぶ言葉遣いと、そのセンス、空気感が気持ちよく、不倫とかドロドロしそうなテーマを扱っていても嫌な気分がしない。 雰囲気は柔らかいけど、曲げられない芯はある感じ。 好きだ...
『水は海に向かって流れる』、『子供はわかってあげない』を読んで好きになった作家さんの短編集。 やはりこの著者の選ぶ言葉遣いと、そのセンス、空気感が気持ちよく、不倫とかドロドロしそうなテーマを扱っていても嫌な気分がしない。 雰囲気は柔らかいけど、曲げられない芯はある感じ。 好きだな~
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飄々としたような漫画なのに、あたたかでキャラクターの気持ちが行間から伝わるような、そんな不思議な作品。 表現はこんなにもマンガチックなのに、どうしてか人物たちの気持ちはもの質感を伴って伝わってくる。 ゆるい漫画のように読めるのに、その実重たいテーマの短編ばかり。感じたことのない読...
飄々としたような漫画なのに、あたたかでキャラクターの気持ちが行間から伝わるような、そんな不思議な作品。 表現はこんなにもマンガチックなのに、どうしてか人物たちの気持ちはもの質感を伴って伝わってくる。 ゆるい漫画のように読めるのに、その実重たいテーマの短編ばかり。感じたことのない読み心地の漫画である。
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田島列島著『田島列島短編集ごあいさつ』(講談社) 2019.12.9第1刷発行 2022.5.7読了 全体的に重い主題を扱っているのだが、キャラクター造形や台詞回しに作者独特のユニークさが際立ち、面白ろおかしく読むことができる。その一方で、軽薄という感じに陥ることもなく、ストンと心に残るものがきちんと用意されている。『水は海に向かって流れる』があまりにも良すぎたので、かえって作者の他作品を敬遠していたのだが、そのような心配もなく思う存分楽しむことができた。 「ごあいさつ」 夫に不倫されたこの奥さんは、自分自身の夫への気持ちを見つけるために、足繫く不倫相手の家に通っているのだろう。イヤなことを直視したくないのは、妹の千佳も同じ。まだ子供だからと自分に言い訳して、巻き込まれないようにしている。しかし、それではいつまで立っても前に進めない。膠着状態という安定状態のまま時間だけが過ぎていく。家に侵入してきた虻を千佳がハエ叩きで瞬殺するシーンがなんとも象徴的だった。直視したくないものは見えなくするということなのだろう。 「官僚アバンチュール」 陳情くんのポンチ絵が完全にNUMOの住民説明会用ポンチ絵で笑ってしまった。個人的には千佳が不倫を思いとどまるよう止めても止めなくても結果は変わらなかったと思う。友達に被害者というレッテルに貼って、自責を嘆くことは容易いし心地よいものだ。友達の成長を信じるというのは、エンパワメントに通ずる話でもあるなと思った。 「おっぱいありがとう」 坂下さんは婚前交渉で妊娠していたわけで、シングルマザーになる可能性があった。宮本さんは世の中をくるくる回すことが自分の役割だと言っていたが、おっぱいを吸うという行為は、何の覚悟もなく子を授かってしまった坂下さんにとって、必要不可欠な通過儀礼だったのだろう。 「お金のある風景」 五円を糸で結ぶことから「ご縁を結ぶ」という五円玉手芸は縁起物としてよく言われる。このお姉さんは損得関係なく元カレが好きだったのだろう。新しい女にはできて自分にはできないというのはさぞかし辛いに違いない。消化されない感情を昇華させるという意味で、この作品も通過儀礼的な要素を感じる。 「ジョニ男の青春」 どうしようもない同棲相手の子を妊娠したと分かったとき、産むべきかどうか判断を迫られる場合がある。そうしたときにパートナーとして相応しいかどうか値踏みできる仕組みがあるとよい。こういう発想から生まれた作品なのかなと思っていたが、標題を見ると、ロボットが玉代に恋をしたみたいな付け方がされており、目の付けどころがユニークだなと感じた。 「花いちもんめ~おらが村にUFOが落ちた~」 ギャグ回。冒頭と最後に出てくるおばあちゃんが狂言回しのようでいい。NUMOといい作者は東北出身なのかもしれない。 「Not found」 恋愛が苦手な幼馴染のお話。「恋愛」という言葉にイメージされる男女の色恋沙汰に翻弄されている二人が何とも若くてよい。色々な形の恋愛があっていいのではないかと私は思う。それにしても犬に「犬楠」なんて名前を付けるかな、普通(笑)
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