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片手袋研究入門 小さな落としものから読み解く都市と人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2019/12/02 |
JAN | 9784408338651 |
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片手袋研究入門
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
批判的になってしまうが、そしてとてつもなく偉そうになってしまうが、この本を読んで研究と趣味の境目はなんだろうか?と思った。そこで、この本をもとにして、これについて現時点での私の考えを書こうと思う。 まず、研究かどうかいえる疑惑がでたのが客観性という面である。この本では、「と思う。...
批判的になってしまうが、そしてとてつもなく偉そうになってしまうが、この本を読んで研究と趣味の境目はなんだろうか?と思った。そこで、この本をもとにして、これについて現時点での私の考えを書こうと思う。 まず、研究かどうかいえる疑惑がでたのが客観性という面である。この本では、「と思う。」が多すぎる。研究といっても、写真データに付随する情報が妄想、想像どまりで、少なくとも私が納得できるような根拠はなかった。 たとえば筆者によると片手袋から「落とした人」と「それを拾った人」「写真を撮る人」そして「手袋を作る人」というそれぞれの人の間に人間関係が構築されるという。(p67) 確かに関連性はあるとはいえるが、当事者たちに直接的な関わりはないのだから、人間関係が連鎖されるというのはいいすぎではないだろうか? ひどいのは、東大近くに落ちていた手袋に対して「東大生でも片手袋を落とすんだな。」と安心感を抱いた(p63)。という記述。 東大近くに置いていただけで、それをどうやって東大生のものだと証明できるのか?主語がでかすぎるし、なおさらむかついた。 こんなふうに、「それは想像に過ぎないだろう」というツッコミが多く、客観性という面で研究とは言い難い。 文学的な研究に関しては、自分でも参考になる部分が多かったのは好意的に評価できる。片手袋のイメージが多様にあることにすばらしさを感じたし、これこそロマンを感じる部分なのかなとも思った。(p161〜p170) 個人的には、文学的な研究という面ではまだまだ発展の余地がありそうだけど、根拠が薄いのがネックだと思う。 でもとにかく、世界中の特定の人が片手袋にここまで執着するのには、ある種の人間味を感じるからで、自分が思っている気持ちとかを代弁するのに有効な手段として特に文学作品として扱われているということはわかった。 「見える」のに「見えていない」→「存在しているからといって、認識しているとはかぎらない」
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片手袋だけでこの本一冊どうやって書いたんだろう、飽きずに読み切れるかな?と思っていたけど杞憂だった。石井さん、文章にオチをつけるのが上手い。それは単にユーモアに溢れていらっしゃるだけでなく、「自分は片手袋研究の第一人者である」という自負と責任感からくるものだと感じた。 何年か前、...
片手袋だけでこの本一冊どうやって書いたんだろう、飽きずに読み切れるかな?と思っていたけど杞憂だった。石井さん、文章にオチをつけるのが上手い。それは単にユーモアに溢れていらっしゃるだけでなく、「自分は片手袋研究の第一人者である」という自負と責任感からくるものだと感じた。 何年か前、ノーベル賞を取った博士が「いつ役に立つかわからない基礎研究がとても大切」と言っていた。片手袋の基礎研究、本当に何の役に立つのかわからないけど、道を歩く私の視点が変わったことは確かです。 この本を読んだ人の視点が変わって、考えが変わって、生活が変わって、この先の世界を大きく変える何かが起こって、私たち全員にとって素敵なことが一つ増えるかもしれない。それはとても価値があるし、一朝一夕では起こり得ない。きっとこの研究はこの世に必要なものなんだろうと思います。 そんな予感がする面白い一冊でした。
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道路に落ちた片手袋をひたすら研究した本。ページの隅々まである種の狂気を感じる稀有な一冊となっています。1番驚いたのは片手袋が登場する創作物を拾い上げたページ。ここまで調べるか、と言いたくなります。街の片手袋を探したくなる本。変な本が好きですがこれは特に変で面白い
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