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AIの時代と法 岩波新書1809
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2019/11/21 |
JAN | 9784004318095 |
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AIの時代と法
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
昨今のデジタルの急速な発達変化についていけない。 アナログ派のおじさんとしては落ちこぼれないように必死に本書に立ち向かった。 言わんとしていることはなんとなく分かる、「法律」でなく「法」は曖昧さもある。ただデジタル、特にAIが発達してさまざまな判断をAIが行うようになると、この...
昨今のデジタルの急速な発達変化についていけない。 アナログ派のおじさんとしては落ちこぼれないように必死に本書に立ち向かった。 言わんとしていることはなんとなく分かる、「法律」でなく「法」は曖昧さもある。ただデジタル、特にAIが発達してさまざまな判断をAIが行うようになると、この曖昧さの部分はプログラミングするのが色んな意味で難しいという筆者の指摘はもっともだと思う。 筆者は「コードが法にとって代わる」という表現を本書の中で繰り返ししているが、そういう社会を「法」が収めていくのは確かに容易ではないだろう。 読み方として、上記の理解で良いのかも自信がないが、SFの世界にありそうな、ロボットなりパソコンなりに人が裁かれたりするような事がないように、世界が一つになりルールを構築しないといけない世界になっているような気もする。
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契約法令に詳しい学習院大小塚教授によるAIと法令の課題フロントを巡る考察。これまでの契約や取引は物の取引を前提としており、債務と債権の相殺・発生として整理されてきたが、自然発生し共有されるデータが財の主体となる今日の経済では、従来の契約や救済(不法行為や損害賠償)では対応できなく...
契約法令に詳しい学習院大小塚教授によるAIと法令の課題フロントを巡る考察。これまでの契約や取引は物の取引を前提としており、債務と債権の相殺・発生として整理されてきたが、自然発生し共有されるデータが財の主体となる今日の経済では、従来の契約や救済(不法行為や損害賠償)では対応できなくなっている現状を導き出す。データベース権のように個体の所属に分割できない権利の存在、プラットフォーム企業に対して国家が行ってきたはずのプライバシー保護を要請し、国家は個人のプライバシー保護を放棄する中国のような共産主義国家など、現在社会が直面するAIと法の問題点は根深い。
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2023.07.20 読了 この分野は日進月歩であり、今は少し古くなっている内容もある(例えば生成AIは当時はなかった)が、今でも十分参考になる内容が多かった。 その切り口はさまざまであるが、以下の2点が特に記憶に残った。 ① 法がコードに置き換わる 現在だとメタバ...
2023.07.20 読了 この分野は日進月歩であり、今は少し古くなっている内容もある(例えば生成AIは当時はなかった)が、今でも十分参考になる内容が多かった。 その切り口はさまざまであるが、以下の2点が特に記憶に残った。 ① 法がコードに置き換わる 現在だとメタバースなどが顕著であると思われるが、システム設計者がそもそもルールに違反する行為をシステム上「できない」ようにすることが可能である。 そうすると、その「できない」というコードを書くシステムエンジニアは立法者の役割となる。法律の重要性は劣後し、システムのほうに依存するようになる。 もっとも、かかるエンジニアは立法や法律を学んだプロではないという現状がある。 ② 電子人の概念 AIが高度化し、自立判断をしたり、場合により人格を持つようになると「法人格」が必要になる。それは、現在の法律で存在する「法人格」とはまた違った「電子人」としての人格であるかもしれない。 そして、日本型コーポレートガバナンス(株主の利益を特に重視する)は、AIの設計と親和性があるというのである。日本がAIをリードする可能性についても本書で触れられている。
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