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中国の行動原理 国内潮流が決める国際関係 中公新書2568
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2019/11/20 |
| JAN | 9784121025685 |
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中国の行動原理
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商品レビュー
4.1
25件のお客様レビュー
ボトムアップが難しいらしい。 イデオロギーと国益の両立を図るあまり、一貫性に欠ける対外行動を取ることがあるとも。 あまり理解できなかった気がするが、面白かった。 「ポスト習近平」の時代はいつ来るのだろうか。
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・書名: 中国の行動原理 ― 国内潮流が決める国際関係 ・著者: 益尾知佐子 ・出版社: 中央公論新社(中公新書) ・内容: 中国の対外行動は、しばしば日本や欧米の常識では理解しづらい。本書はその理由を、中国国内の政治・社会構造から説明する。民族特有の家族観、秩序意識、党と国家の...
・書名: 中国の行動原理 ― 国内潮流が決める国際関係 ・著者: 益尾知佐子 ・出版社: 中央公論新社(中公新書) ・内容: 中国の対外行動は、しばしば日本や欧米の常識では理解しづらい。本書はその理由を、中国国内の政治・社会構造から説明する。民族特有の家族観、秩序意識、党と国家の関係、指導者層の政治闘争などを手がかりに、中国の外交や国際行動の「内側の論理」を読み解く。中国を単なる国際政治のプレイヤーとしてではなく、独特の社会構造をもつ巨大な政治共同体として理解する試みである。 ⸻ 感想 中国という国を見ていると、時々こう思うことがある。 「この国は、いったい何を考えているのだろう」と。 もちろんこれは、日本のニュースや西側の視点から中国を見ているときに生じる疑問だ。本書は、その疑問に対して比較的シンプルな答えを提示する。 中国の行動は、国際社会ではなく国内政治によって決まる。 この一文が、本書の核心と言っていい。 中国の外交や国際行動は、しばしば世界覇権の野心や地政学的計算だけで語られる。しかし著者は、むしろ国内の政治闘争、社会の秩序意識、民族的な家族観などが大きく影響していると指摘する。 そして提示されるのが、興味深い比喩だ。 中国は巨大な家父長制の家族のようなものだ。 国家のトップが父親であり、社会はその家族である。秩序は父が守り、家族はそれに従う。 この構造を理解すると、中国の政策や外交姿勢に「なるほど、そういうことか」と思う場面が少なくない。 たとえば秩序を何より重視する政治文化。 あるいは国家の威信を守ることに強い執着を示す外交姿勢。 これらは、西洋的な国家観では説明しづらいが、「大きな家族」というモデルで考えると、妙に腑に落ちる。 ⸻ 学者の本なのに、妙に読みやすい 学者の書いた本というのは、とかく難しく書くこと自体が目的のように見える場合がある。 専門用語を並べ、読者を試すような文章も少なくない。 ところが本書は違う。 説明が非常に整理されており、読み進めるのが苦にならない。 中国の思考ロジックや行動原理を、具体例を交えながら丁寧に解説している。 「中国はなぜこう動くのか」という疑問に対して、感情論ではなく構造的に答えている点も印象的だった。 ⸻ 少し気になった点 ただし、すべてが完全に納得できるわけではない。 たとえば「中国は家父長制的社会である」という説明は、非常に分かりやすい反面、中国社会の多様性をやや単純化している可能性もある。 中国は14億人の社会であり、都市部と農村、沿海部と内陸部、若い世代と旧世代では価値観がかなり違う。 その意味で「巨大な家族」というモデルは理解の助けになる一方で、説明としては少し大きな枠組みに寄せすぎている印象もあった。 とはいえ、この本の目的は社会学的な完全説明ではなく、中国の行動を理解するための思考の枠組みを提示することにある。 そう考えれば、この単純化はむしろ読者への配慮とも言える。 ⸻ 後書きの小さなエピソード 個人的に印象に残ったのは、後書きに書かれているエピソードだ。 小学2年生のとき、仲の良かった友達が韓国に帰ることになった。 そのとき世界地図を見て、「大韓民国」という四文字を確かめたという。 この小さな体験が、後に中国研究者となり、国際関係の専門家となる道につながった。 学問というのは、ときどきこういう出来事から始まる。 研究の出発点としては、なんとも人間味のある話である。 ⸻ まとめ この本を読んで感じたのは、中国という国は単なる国家ではなく、独自の社会構造を持つ巨大な政治共同体だということだ。 ニュースだけを見ていると理解しにくい中国の行動も、国内政治や社会構造を考えると、意外と筋が通っている。 世界情勢を理解するには、相手の価値観を知ることが必要だ。 その意味で、本書は中国という存在を考えるための一つの「地図」のような本だった。
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中国びいき?の著者なのでそこまで中国に厳しい論調ではないが、共産党体制維持のために対外政策が歪曲されるかの国の状況に対しては批判的。 本邦と違い横の連携が取られないというかの国で、近年やりたい放題にも見える海警局が政治の犠牲になったという指摘は興味深い。 2018年発行だが、...
中国びいき?の著者なのでそこまで中国に厳しい論調ではないが、共産党体制維持のために対外政策が歪曲されるかの国の状況に対しては批判的。 本邦と違い横の連携が取られないというかの国で、近年やりたい放題にも見える海警局が政治の犠牲になったという指摘は興味深い。 2018年発行だが、直近の習近平一強体制を反映した著者の観察にも触れてみたい。
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