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権力の日本史 文春新書1239
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/11/20 |
JAN | 9784166612390 |
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権力の日本史
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この国の歴史の時代時代の中で誰が一番偉いのか?なぜ偉いとされているのか?という疑問を形式的に考えると当然「地位」が高いものが偉い。朝廷の秩序ならば天皇、幕府ならば将軍が最高位に置かれいる。将軍は天皇によって任命されているのだから、将軍よりも天皇が偉い。しかし、天皇は形骸化し、ない...
この国の歴史の時代時代の中で誰が一番偉いのか?なぜ偉いとされているのか?という疑問を形式的に考えると当然「地位」が高いものが偉い。朝廷の秩序ならば天皇、幕府ならば将軍が最高位に置かれいる。将軍は天皇によって任命されているのだから、将軍よりも天皇が偉い。しかし、天皇は形骸化し、ないがしろにされていた時代もある。では、実質的に誰が実権を握っているのか?日本では「地位」よりも「人」に重きが置かれる。例えば豊臣秀吉は「太閤」である。太閤は役職でもなんでもなく、摂政・関白を退いた者の呼び名で、言ってみればご隠居である。しかし家康や秀吉の「人」に人々は従っている。ではなぜ「地位」よりも「人」なのか?これが本書のテーマの一つとなる。日本の権力構造をつぶさに見ていくと、地位=公の役職とは別の序列があることがわかる。それは「家」の序列である。家の序列で「人」の功績は代々受け継がれ世襲されていく。それは平安時代の頃の朝廷を見ればわかる。朝廷は上級貴族、中級実務貴族、下級官人の3者によって運営されている。その中でも世襲が根幹の原則として成り立っている。日本は中国の「科挙」制度を導入しなかったため、本来の意味での官僚をきちんと育成できなかった。才能を基準としての登用や抜擢があったとしても、それは世襲によって形成された階層の内部にとどまり、権力グループそのものの入れ替えはなされなかった。朝廷から武士へという権力の移行が起きても、両者それぞれの内部では、「家」を中心とした世襲に基づく権力構造が維持されていく。一方、中国では科挙を採用しているため、どんなに栄達を極めた家も4代から5代で廃れるという。これは4代5代連続で科挙試験に合格しなければいけないという困難さから来ている。また中国で皇帝の后だった女性がなくなると強権の根拠を失ったその家の人々(日本でいうと摂関家)は皆殺しの憂き目にあうという。だから中国では藤原氏のような家が生まれなかった。日本で戦国時代は下剋上の時代だったといわれるが世襲の力はまだまだ強力で織田信長の秀吉登用などは例外的である。むしろ世襲の原理が否定されたのは明治時代に入ってからであるといわれる。明治の政治家たちは跡取りの将来に便宜を図るような振る舞いはしなかった。「子孫の為に美田を買わず」という西郷隆盛の言葉がよく表している。世襲の原理は否定され、才能の重視が実現するのである。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28111.html
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日本はひたすら中国から学んだのに、宦官と科挙は採り入れなかったんですね。 それ故、世襲が当たり前になり現代にいたる! 良くもあり、悪い面でもありますね…。 とイロイロと「ハッ」とさせられた本でした。 いつもこんな驚きがあるから、本郷先生の本は面白いです。
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図書館で借りた。 世襲で探してたら本郷先生を見つけたので、世襲目的ではなく、日本史を楽しもうと読んでみた本。 「権力」をメインテーマに、古代から近現代まで、日本史をみつめる本。 今年の大河ドラマもそうだが、将軍がいるのに執権に権力があるといった、どこに権力を持っているかを解説さ...
図書館で借りた。 世襲で探してたら本郷先生を見つけたので、世襲目的ではなく、日本史を楽しもうと読んでみた本。 「権力」をメインテーマに、古代から近現代まで、日本史をみつめる本。 今年の大河ドラマもそうだが、将軍がいるのに執権に権力があるといった、どこに権力を持っているかを解説されている。 歴代将軍や、歴代執権・歴代天皇などをwikipediaで辿るのは簡単だが、それでは見えない日本史の深さを垣間見える。 非常に楽しめた。特に第7章は、日本史全体を数ページでザザザっと、権力の流れを振り返ることができ、ダイナミックで勉強になった。
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