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まぼろし科・天雫透の診療記録 双葉文庫
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まぼろし科・天雫透の診療記録 双葉文庫

風島ゆう(著者)

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まぼろし科・天雫透の診療記録 双葉文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2019/11/13
JAN 9784575522891

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商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2021/12/14

あまり知られていない不思議な病気「まぼろし病」。その病に向き合う天雫と結だけど、まだその病気のことをあまり知らない結は、このままで大丈夫?と心配になる。まぼろし病にかかる理由が切ないものばかりだから、感情移入してしまうのは理解できるけれど。人とコミュニケーションをとるのが苦手なの...

あまり知られていない不思議な病気「まぼろし病」。その病に向き合う天雫と結だけど、まだその病気のことをあまり知らない結は、このままで大丈夫?と心配になる。まぼろし病にかかる理由が切ないものばかりだから、感情移入してしまうのは理解できるけれど。人とコミュニケーションをとるのが苦手なのに、医者をしている天雫。傷つけたくないと思っていることを考えても、人のことが好きなのかもな。と思った。結と一緒に仕事をするうちに変わっていくのも見てみたい。

Posted by ブクログ

2021/05/22

あー、これ好きだったー。結ちゃん臨床心理士としてはどうかと思う部分多々あったけど、それは本編でも言われてたことだし。透と結のからみがいい。まぼろし病はどれもせつない。

Posted by ブクログ

2021/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

病気には完治できるものと、治療法すら分からないものがある。 放置しておけば、死に至る病もある。 それは現実世界でも、フィクションでも、そして「まぼろし病」なる病が存在するこの物語でも同じだ。 いくらお医者さまに診ていただいても、そのお医者さまが最後の砦だったとしても、救えるものは救えるし、そして救えないものは救えない。 そして、患者の意志を覆すことは、お医者さまでも無理なことがある。 「まぼろし病」は、まるで物語のような病だ。 体から星屑のように光がこぼれ落ちていく病。 単音が聞き取れず、ハーモニーでないと音が聞き取れなくなる病。 ある言葉を口にしようとすると泡になってしまう病。 そして、主人公の結のトラウマとなった美しくも哀しい秋の病など。 事実、物語の原典になったのではという説や日本の八百万の神に絡めた解釈なども紹介されていて、その点も興味深い。 序盤に登場する病は対処法が分かっているので完治ができる。 中には実現が難しいものもあったが、結や患者の友たちの努力が実を結んで完治に至る。 だから、どの病も治せるのだと、錯覚してしまった。 そこからの、対処法は分かっていても、救われない病の登場。 これには本当に衝撃を受けた。 患者に肩入れしがちな結は救おうとした(臨床心理士として患者に入れ込みすぎるのは致命的だが、彼女の長所ではある) ただ彼女の上司であり屈指の「まぼろし病」専門医の天雫はそれをエゴだと切って捨てた。 大切な人の思いを犠牲にして自身の命を選ぶか、大切な人をその思いごと大事にする代わりに自身の命を諦めるか、それは患者本人が選ぶことだと。 そんな苦しい命の選択があっていいのかと。 現実世界も、そしてこの作品の世界も、時々われわれに優しくない。 唯一の救いは、それでも患者はこの世界を「美しい」と称したこと。 そして、この病を始め、「まぼろし病」は本当に夢の世界のように美しい病状が多いということ。 この病のラストも美しくて、それはもう美しくて、それだけで嗚咽が漏れた。 そんな病と対峙した傷が塞がらぬうちに、結が相対することになるのが、彼女のトラウマにもなった病。 この病も感嘆ものの美しさだが、ここでようやく奇跡が起きる。 起きてくれた。 彼女だからこそ、気付けたことがあった。 きっと彼女が出会うべき患者だったのだろうと思う。 必然の縁を感じた。 この病の対処法、そして症例報告が少なかった理由なども深く練られていて、驚かされた。 惜しむらくは、あれだけ「まぼろし病」に詳しい天雫先生のバックボーンをもっと知ることができるエピソードが欲しかった点。 何故あれだけ詳しくなったのか。 コミュ障なのに、人と接することが苦手な癖に(その割に結にはポンポンと毒舌を吐く)まるで「まぼろし科」にしか居場所がないかのように居座っている理由が気になった。 もしかして彼も結のように過去に「まぼろし病」に関わるトラウマ的何かがあったのだろうか。 などと、色々と妄想は広がる。 今回は結のトラウマ克服までの物語だったが、いつか彼のことも分かるエピソードが形になる日が来て欲しいなと思う。

Posted by ブクログ

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