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大学入試改革後の中学受験 祥伝社新書589
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2019/11/01 |
JAN | 9784396115890 |
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大学入試改革後の中学受験
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商品レビュー
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【要約】 大学入試改革の実態は、現段階では記述問題の採点や難易度の問題、また英語の民間試験についても各大学間でどのように採点に反映させるのかがまちまちであることから、結局はこれまでのやり方をお色直しした程度に留まっている。これから本格的な変化があったとしても、巷に言われているようにこれまでの進学校が凋落するとは考えにくい。そもそも、所謂伝統的な名門校では、アクティブ・ラーニングのような思考力を問うような授業が、伝統的に実践されているからだ。また、大学入試改革は付け焼き刃の知識が通用しなくなるということを意味し、時間的余裕のある中高一貫校は有利である。 実は、大学入試改革より中学受験改革のほうが先を行っていると言える。なぜなら、各学校で所謂「新型入試」が採用されているからだ。新型入試においては、思考力・協調力など問われる。一方、成績上位者はこれまで通り名門校を狙えば、上述した通り大学入試にも対応できるだろう。 このようにこれからは、子どもの個性に合わせて中学入試は多様化していくことが予想される。これからの中学受験は、「全中学受験生に共通の教科ごとの基礎固め+その子の得意分野を活かす取り組み」と言った二段構えになることが主流になることが期待される。 【感想】 世間では、中学受験=知識偏重と捉えられがちであると思うし、私自身もそのように捉えていた。しかし、伝統的な名門校では、必ずしもそうではなく、中学入試において、これまでも深い思考力を伴う問題が出題されてきたし、授業においても所謂リベラル・アーツ、アクティブ・ラーニングが伝統的に実践されてきているそうだ。 それに加え、近年では所謂「新型入試」が採用されてきている。その中で自分が得意なものを活かす取り組みがされてきている。 よって、中学受験=知識偏重というのは、改めなくてはいけない考え方であるのかもしれない。 これまで知識(=中学受験)vs思考という2極構造で捉え、思考力の重要性を説く書籍が多かった。しかしながら、知識も思考も学力の両面であって、いずれも重要であろうと私自身は考えている。名門校の子どもたちはペーパーの達人なのではなく、総合的な学力が高く、その一つとしてペーパーも得意なのだという著者の考えは、この考えを支持するものだと思う。 福沢諭吉は以下のような言葉を残している。 「世界万物についての知識を完全に教えることなどできないが、未知なる状況に接しても狼狽することなく、道理を見極めて対処する能力を発育することならできる。学校はそれこそをすべきところであり、ものを教える場所ではない。だからそもそも「教育」と言う文字は妥当ではない。「発育」と称するべきである。」 著者の期待する「全中学受験生に共通の教科ごとの基礎固め+その子の得意分野を活かす取り組み」と言った二段構えの中学受験がこの先主流になるのであれば、この後者が我が子にとって何なのか見守り、適切なにサポートとすることが親の役目なのかもしれない。 中学受験をさせるのか・させないのか、志望校はどこにするのか、に関わらず、あくまで教育は子どもが主体であることを胸に刻みたい。
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教育虐待には気をつけよう、、 ハーバード、MITペンシルバニアなどはSATやACTのエッセイは使わないと判断したのにも関わらず、共通テストに記述を入れようとしたのは愚か。 外国語を学ぶ本来の意味は、母語を相対化することにある。無意識で扱えてしまっていた母語を、思考の道具として意識的に使えるように磨き上げる際に、外国語を利用して母語を外から眺めてみる必要がある。 日本中の高校生が英会話のような外国語レッスンしかしなくなったら、おそらく日本社会全体の思考力は一気に低下する。 2018年に23区内の私立大学に2028年まで定員増を認めない法律が成立した。 地方から優秀な学生がいなくなり、地方が衰退していくからだ。 この法律が逆に私大の偏差値を上げ、ブランド化させてしまった。 与えられた課題に疑問を抱かない能力を持つ子供が有利である。まるで大食い大会。教育虐待。 純粋な子供ほど、マイナスの自己暗示をかけてしまうことがある。→上位層と同じ勉強ができるかは判断が必要。
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コロナでどうなっちゃうんだろう?感はあるものの、既定路線の大学入試改革(だいぶ迷走している印象)が行われた場合、受験の世界がどう動くかを知りたくて手にとった。よく「親世代の常識は子世代の非常識」なんて週刊誌に書いてあるし。 全体像はよくわかったし、中学受験が人気な理由も何と...
コロナでどうなっちゃうんだろう?感はあるものの、既定路線の大学入試改革(だいぶ迷走している印象)が行われた場合、受験の世界がどう動くかを知りたくて手にとった。よく「親世代の常識は子世代の非常識」なんて週刊誌に書いてあるし。 全体像はよくわかったし、中学受験が人気な理由も何となく理解できた。 正直、東大の募集定員3000人うち、1000強が首都圏出身で、2000弱が地方出身という構成比率には驚いた。地方秀才の勉強法が気になるところ。。。 のんびりした地域で育ったせいか、首都圏の受験熱は驚くばかり(とくに母親)。働いているとそれほど偏差値の高くない大学・高校出身でも仕事ができる人はいるし、成功している人もいる。 三田会とかの結束を見ていると、凄いなあと感心するが、中学から割と均質な世界で育つってどうなんだろう?勉強ができる人できない人、スポーツができる人できない人、家が裕福な人、そうでない人……。中学くらいまでは多様な人々がいる環境の方がよいような気がするのだが。。。 ただ、首都圏の中学受験熱からすると、一般の公立中学は偏差値の上澄みがごっそり抜けた感じだろうから、それはそれで多様性を欠く世界なのかもしれない。 選択肢が多すぎる首都圏での子育ては難しい。
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