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子規の音 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/10/29 |
JAN | 9784101390246 |
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子規の音
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
正岡子規については、早逝した明治の俳人、野球大好きおじさんという程度の予備知識だった。先日松山へ行った折、子規庵を訪ねて興味を引かれ一気に読了。稀に見る魅力的な人物だったのだと再認識。好奇心旺盛、行動派、健脚、とことん熱中、仲間思い…とどう考えてももっと長生きしてほしかった。でも...
正岡子規については、早逝した明治の俳人、野球大好きおじさんという程度の予備知識だった。先日松山へ行った折、子規庵を訪ねて興味を引かれ一気に読了。稀に見る魅力的な人物だったのだと再認識。好奇心旺盛、行動派、健脚、とことん熱中、仲間思い…とどう考えてももっと長生きしてほしかった。でも、短かったから尚更生命の煌めきが作品に昇華されたとも思われる。哀しいし不憫に思う。 そんな子規さんが生活した、根岸や長命寺桜もち屋さんの2階等などは、驚くほど私には身近な地域。 近い内に是非、訪ね歩いてみようと心に誓った。そして、感じたこと、目に見えた美しい物を言葉で残してみたい。
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とても読みごたえがある一冊でした。 作者が子規が辿った道を訪れていて私もやってみたいなと思いました。時代が流れ、まだその場所に残ってる店があるのはとてもありがたいですね。 病床の子規のもとにいろんな人たちが訪れ、看病し、句会したりしてるのは当時の病気の観点から言えば近寄りたくな...
とても読みごたえがある一冊でした。 作者が子規が辿った道を訪れていて私もやってみたいなと思いました。時代が流れ、まだその場所に残ってる店があるのはとてもありがたいですね。 病床の子規のもとにいろんな人たちが訪れ、看病し、句会したりしてるのは当時の病気の観点から言えば近寄りたくないのでは?と思いましたが人柄なんでしょうか。色んな人に支えられ、また影響を与え、必死に生きた子規。子規の周りはとてもあたたかい。
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読み応えのある一冊だった。 森さんの『鴎外の坂』が大好きだ。 見ることのできない明治の街並みが浮かび上がるような文章に強く惹きつけられた。 「逝きし世の面影」を見るというか、幻の明治の東京を幻視するかのような体験だった。 その後、『千駄木の漱石』も読んだ。 本作も、この人のそ...
読み応えのある一冊だった。 森さんの『鴎外の坂』が大好きだ。 見ることのできない明治の街並みが浮かび上がるような文章に強く惹きつけられた。 「逝きし世の面影」を見るというか、幻の明治の東京を幻視するかのような体験だった。 その後、『千駄木の漱石』も読んだ。 本作も、この人のそういう系統の仕事なのだろうと思った。 ただ、『子規の音』というと――病床の子規が町の音、家の中の音に耳を立てていたことを句の中に見つけていくような内容か?と予想ができてしまう。 明治期の東京のサウンドスケープを再現するということなら面白いだろうけれど…。 予想がある程度当たったのは事実だ。 が、この本は、子規の生涯を追う。 若いころの句や作品も引用される。 子規というと、野球、漱石、大食漢で脊椎カリエス。 しかし本書は、それにとどまらない部分をたくさん見せてくれる。 興味深かったのは、子規の人柄。 家族に対するあの我儘放題。 あれだけの仕事をしたとはいえ、攻撃的な文章も残っていることから、戦闘的なタイプかと思っていたが…。 割と身勝手な人かと思っていたが、人を惹きつけるようなユーモアややさしさを持っていたことがわかった。 虚子と碧梧桐という二人の弟子に、盛んに勉強を勧め、怠惰に流れがちな二人に苛立っているのは、まるで親のようだった。 東北の大津波の報に示した痛切な哀悼の気持ち。 隣家の陸羯南の娘たちを可愛がったことも、ここで初めて知った。 漱石とは世間話もできない気がするけれど、子規ならできるかもしれない…という気になる。
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