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愛という名の支配 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/10/29 |
JAN | 9784101016511 |
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愛という名の支配
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愛という名の支配
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商品レビュー
4.1
24件のお客様レビュー
学術書でないからこそ伝わってくるものがありました 顔と名前しか知らず著書を初めて読みましたが、自分の頭の中にあるイメージのようなものを、どうしてそう認識しているのかを立ち止まって考えてみる必要性をあらためて感じました
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30年近い時の流れがあった筈なのに、まったく古さを感じないどころか、まさに今の世ではないのか、、?日本は前に進んでいないのか?と愕然とした。 著者が心身を削られ続けた実体験から苦しみもがいて深く考察し、様々な人間関係や経験を経て、あまりにも身近過ぎる母娘の問題を俯瞰できた時、フ...
30年近い時の流れがあった筈なのに、まったく古さを感じないどころか、まさに今の世ではないのか、、?日本は前に進んでいないのか?と愕然とした。 著者が心身を削られ続けた実体験から苦しみもがいて深く考察し、様々な人間関係や経験を経て、あまりにも身近過ぎる母娘の問題を俯瞰できた時、フェミニズムの普遍的かつ根源的な考えと社会の構造の問題に至ったのは、驚きと共に感慨深い。 家族からの精神的な支配は、苦しく切なく絶望的だ。 子供はそこから逃げられないのだから。 この問題は、今も昔も、我々の足元にもあり、広く世界中にある。 虐待や暴力や差別は連鎖していくのか。 断ち切るには。 ガレー船の例えはとても秀逸だ。 音頭をとって洗脳してくる人、いる。 三倍働いて、何倍もの成果を上げたならと、やっとの思いで甲板によじ登って、やっと同じスタートラインに立てる、かに見えるそんな世の中で、その後も手を踏まれたり頭を押さえ付けられたり引き摺り下ろされたりする。 土俵に上がりさえすれば、同じ扱いをされるなんてのは幻想だ。スタートラインなぞ存在しない。 疲れ果てて、擦り減って、絶望する。 戦い続けるのは中々にしんどい。 もう同じ土俵で戦わず、船を降りるか、船を壊すか、全員でボイコットか、漕いで前に進む(資本を拡大させ続ける)以外のルールを、、、いい方策がないものかと現実逃避で夢想する。 (いや、船を降りて自由に泳ぐのは悪くないのだけど、問題解決はしていない。船のような環境が至る所にある限り逃がれられない。) 退出するしかないのか。 しかし、それでも、何度でも甲板に上がって、数を増やして、声を上げ続けなければ。 ルールを変える為には、まずは現状のルールを超えていかねばならないのだろう。 独立国家を樹立せずに、共生する限りは。 疲れるし、疲れた、もう嫌だ、、、、 それでも、やっぱり自立して、戦おう。何度でも。 世の中を変えたい。次の世代のために。 多くの先人が勝ち取ってきてくれたものをもっと良くしたい。 私は好きな方角へ進みたい。 皆が好きな方角に進んでほしい。 そういう世にするために、まずは力を合わせたい。 そう、全員が同じ方角を目指さなくてよい。 と思えた読後。 優しく鼓舞してくれる大先輩の愛に触れられる本だった。 また、後半に語られる、これまでの日本のフェミニズムは別の思想に組み込まれて語られてきてしまったという指摘は興味深かった。 私もフェミニズムはシンプルな人権思想でよいと思う。 他の問題が合わさると、問題の本質がぼやけてしまう。 著者のあとがきで、タイトルをどちらにするか迷われたという、もう一方のタイトル案は、まさしくこの世に蔓延る呪いであり、明確な支配だ。 ゾッとするし、耳から離れない。 力強く払い退けられる腕力と、軽々と逃げられる脚力と、流されてしまわずに「世の中を変えるのだ」という強い意志を持ち続けたい。 「小さく小さく女になあれ」
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フェミニズム入門にぴったりの一冊。フェミニズムに合わせて窮屈に生きるのではなく、自由に生きる術としてフェミニズムを使いなさい、と書いてあり、心強い。 30年ほど前に書かれたものなのに全く古びてない。それだけ文化の中にある差別が変わってないということなのだけど、これから自分由来で...
フェミニズム入門にぴったりの一冊。フェミニズムに合わせて窮屈に生きるのではなく、自由に生きる術としてフェミニズムを使いなさい、と書いてあり、心強い。 30年ほど前に書かれたものなのに全く古びてない。それだけ文化の中にある差別が変わってないということなのだけど、これから自分由来でないしんどさに出合ったとき、お守りとしてくり返し読みたい。
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