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異世界誕生 2007 講談社ラノベ文庫
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異世界誕生 2007 講談社ラノベ文庫

伊藤ヒロ(著者), やすも

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異世界誕生 2007 講談社ラノベ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2019/11/01
JAN 9784065180907

異世界誕生 2007

¥495

商品レビュー

4

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2021/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2006が設定落ちで残念だったから期待していなかったのに、本当にこっち良かった!本質を突いてくる感じ。 2006の方にも書いたけれど、ク・リトル・リトルや夢幻廻廊の伊藤ヒロ先生のファンなのでちょっと贔屓目入ってるかもしれない。この人の感性合うから他作品もまた読んでみたい……!! 作品紹介にもある「あなたの胸の中にあるものでも、晒すと人の心を打てますか?」とか、一連の流れ見ると本当にグサッとくる。 チカがヨシヒロに「私のこと好き?」って聞いて「いつでも味方だよ」って返事されて、優等生の回答で距離を感じるとか本質的すぎる。 「ロリコンでもハルナが喜んでて、手が掛からず楽になるから別に良い」とかも妙にリアルだけど考えたこともない?考えたくもないから?かなあ、ありえない価値観、本当に驚いたけど自分の知らない感情に触れるのは感動する。最後の「病気移って一緒に死んで」が良かった。シャルナの名前のシーンも好き。 最後までチカが良い子になりきらないのも現実的で本当に感情移入できる。 リクがタカシに告白された設定はあんまりいらない……。けれど何か作者にモデルみたいなのあるのかなあって想像しちゃうから楽しい。 あとチカが急に「サナトリウム文学のような」とか言い出すのほんとビビる。「魔の山」やらを人間なら全員読んでると思うな、とは思ったけれど、最近なら風立ちぬで皆知ってるのか。でも急に物凄い違和感。 ()の中の「ちなみに2007年当時は……」みたいな注釈が好き。この時代の記憶がまだあんまりない頃だからへえってなりながら読んでた。

Posted by ブクログ

2019/12/16

『──けど、ハルナちゃん死ぬんじゃん。そんな子の相手なんて、さすがに中学生には重すぎじゃない?』 トラックにはねられて死んだニートの青年、彼は異世界に行って楽しく過ごしていたのだ、という小説を書いた母の話が前作異世界誕生2006。 それから1年後、青年の妹チカが余命半年の少女に...

『──けど、ハルナちゃん死ぬんじゃん。そんな子の相手なんて、さすがに中学生には重すぎじゃない?』 トラックにはねられて死んだニートの青年、彼は異世界に行って楽しく過ごしていたのだ、という小説を書いた母の話が前作異世界誕生2006。 それから1年後、青年の妹チカが余命半年の少女に慰みの物語を語るお話。 あとがきによれば2006は理想の著者、今作は理想の読者を書いたものであると。 人生のすべて、人生の意味すらを、語られる物語に見出す、それは確かに理想の読者だろう。 死に行くものを通して何かを学ぶ物語構造はグロテスクに見える。舞台装置としての読者としての少女ハルナ、と。 それはそれとして、ノベルとしては読みやすいし楽しいところも悲しいところも併せ持っていて、一気に読み進めてしまう力のある本でした。2008も出るといいな。 >みんな、異世界でずっとしあわせにくらしましたとさ。 >つづく

Posted by ブクログ

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