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饗宴 ソクラテス最後の事件 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/10/24 |
JAN | 9784041086360 |
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
読者の古代ギリシャ知識の有無によって、面白さが随分分かれる作品と思った。ミステリーとしては柳作品の中でも上位だと思うが、如何せん古代ギリシャの歴史に精通していない私にとっては結構苦労した(どうもカタカナ名前は頭に入ってこない)。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
哲人ソクラテスとクリトンが、ある祝宴に招かれた翌朝。宴席にいた貴族の青年が、広場の中心で奇妙な死を遂げた。アクロポリスの裏では異国風の青年のバラバラ死体と、不可解な文字と模様が刻み込まれた陶器と円盤が発見される。謎の“ピュタゴラス教団”と、人造人間“ホムンクルス”の仕業か?都市国家・アテナイの命運をかけた大事件の真相に変人ソクラテスが鮮やかな推理で迫る!圧巻の長篇本格ミステリ。 ミステリーとあるように、ソクラテスが探偵役でクリトンが語り手というようなホームズスタイルで話が進んでいく。古代のギリシャという舞台設定でところどころちょっと読みにくいところもあったが、細かな注釈もあり、知識面での補完はとっても良かった。 また、ミステリーらしく、いたるところで読者をミスリードさせようとしており、また、され、とっても良かった。 ただ、最後のバラバラ殺人の一件が薬物中毒になった女性たちが怪力でバラバラにした、はちよっと頂けなかった。ほかの犯人や犯人を教唆する登場人物などなどが良かっただけにちょっと残念。
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古代ギリシャが舞台ですが、探偵役がソクラテス、語り手が友人クリトンという、基本的な探偵小説の型にのっとって本格ミステリを書いているというのがまず設定としておもしろいです。人間は自分の理解できるように物事を見てしまう、というのが根幹にあり、それが事件解決の糸口となり、またアテナイの...
古代ギリシャが舞台ですが、探偵役がソクラテス、語り手が友人クリトンという、基本的な探偵小説の型にのっとって本格ミステリを書いているというのがまず設定としておもしろいです。人間は自分の理解できるように物事を見てしまう、というのが根幹にあり、それが事件解決の糸口となり、またアテナイの末路をも表しているのがうまいなあと思いました。
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