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父 渋沢栄一 新版
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2019/10/17 |
JAN | 9784408537443 |
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商品レビュー
4
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※このレビューにはネタバレを含みます
本書は渋沢栄一の四男として生まれ、父のそばで見てきた著者の視点で 家庭の中での栄一翁の姿が別の伝記には無い新鮮で面白さがある。 気になるケ所を箇条書きにメモをする。 ①明治3年、アメリカに行った伊藤博文は会計事務を調査した結果、洋式簿記(複式簿記)という、お土産を持ち帰った。 ここで、ネットで調べてみると、当時の江戸から明治にかけては、『大福帳』という 得意先とのすべての売り買いを総括した帳簿が主であった。 洋式簿記は現在の簿記で記入方法は難しいが、あらゆる取引と複数の会社との やり取りの流れを記することができる画期的な簿記だった。 ②明治5年に富岡製紙場(現在世界遺産)を作った時の逸話がすごい。 工場を作った当時、地元の養蚕業者から反対に合い、なかなかうまくいかない。 特に困ったのは、工場の女工応募者が集まらない。 その理由がすごい。こんな噂話があった。 『あの工場で働くと生血を絞られて死ぬ』という噂らしい。 なんと、その噂を流した現地の人が見たのは、当時工場の技師はフランス人が多く いた。その異人が生血を飲んでいると勘違いされたのは、葡萄酒(ワイン)だった。 その勘違いは時間が解決したがびっくりする逸話だ。 ③70代に2回渡米して日米親善で活動して、沢山の地元アメリカ人の知人ができた。 そして、82歳になって、3回目の渡米を果たす。もう既に、生き甲斐になっていた。 その精神的、肉体的に強いのはいったいなんだろうと思う。 論語がその原点らしいが、もっと論語を知ってみたい。 なんと3回も渡米していたのに、英語は話せないという。 その代わり通訳を通じて、現地の人の生の声を聴けた。 ④最後に色気のこと。 日記をつけていた、栄一は2号さんのことを『一友人』と書いていた。 その一友人に会うときは、お酒を飲んだ帰りに一友人に会いに行っていたらしい。
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4つの時代を生き、現代日本の礎を築いた人の物語を子が本にした。 青年時代は、あの徳川家光公に仕えたとは知らなかった。新選組のメンバーとも懇意だった。 幕府側の人間で有ったため、新政府の要職には請われても付かなかったが、銀行を始め公共インフラの立ち上げに数々関わる。滅私奉公を地でいった人。強欲の三菱弥太郎と対局。 何故これまで、華やかな表舞台に出てこなかったのだろう?
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