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ナポレオン(3) 転落篇
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ナポレオン(3) 転落篇

佐藤賢一(著者)

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ナポレオン(3) 転落篇

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2019/10/04
JAN 9784087711998

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ナポレオン(3)

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商品レビュー

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2023/12/27

 ナポレオンがロシア遠征に失敗して対仏同盟軍に連敗を重ねて退位させられるあたりからが描かれる。それまでの自信に満ちたナポレオンが次々と敗れてゆき、何とか権威などにしがみつこうとする姿がそれまでと対比されて面白い。結局最後は自分や自分の一族たちのことを第一に考えるようになっていくよ...

 ナポレオンがロシア遠征に失敗して対仏同盟軍に連敗を重ねて退位させられるあたりからが描かれる。それまでの自信に満ちたナポレオンが次々と敗れてゆき、何とか権威などにしがみつこうとする姿がそれまでと対比されて面白い。結局最後は自分や自分の一族たちのことを第一に考えるようになっていくようだが、それこそがたぶんナポレオンの本来の姿だったのだろうと思う。上り詰めてゆく時よりも、この凋落してゆく姿のほうが興味深く読めた。

Posted by ブクログ

2023/09/11

2022/1/19 読了。 一介の軍人から皇帝に上り詰め、ヨーロッパに君臨したナポレオン。反面、絶え間ない戦争で、数百万の兵士を異国で死なせてきた訳で、英雄待望論というものはあれども、それは良いことばかりではないのだ、と思った。

Posted by ブクログ

2023/09/07

…ナポレオンは答えてしまった。 「長くはもたないとうのは、帝国が、か」 「いえ、陛下が、でございます」 と、フーシェは答えた。陛下、そんな落ち込んだ顔をなさらないでくださいませ。 「失礼ながら、最近の陛下には、いくらか躁鬱の気がおありのようですな」(本文抜粋) ナポレオンが廃位...

…ナポレオンは答えてしまった。 「長くはもたないとうのは、帝国が、か」 「いえ、陛下が、でございます」 と、フーシェは答えた。陛下、そんな落ち込んだ顔をなさらないでくださいませ。 「失礼ながら、最近の陛下には、いくらか躁鬱の気がおありのようですな」(本文抜粋) ナポレオンが廃位から返り咲いた、いわゆる百日天下の際に交わされた会話。ナポレオンは腹心の部下や元同僚からの裏切り、また敗戦を通じて、自身の野望よりもフランス帝国を息子に残すことを優先させます。 築き上げてきたものを全て取り上げられる中、唯一の希望となっていたナポレオン二世の即位。しかしその希望にすがる姿も外部から見れば、かの皇帝も堕ちたと言わんばかりの様子だったようです。 第1章 君臨  ドイツ軍、プロイセン軍、そしてロシア軍を打ち破り、フランス軍はまさに破竹の勢いで版図を広げていた。率いるナポレオンにはしかし、跡継ぎが居ない。それを憂慮するタレイランは、すでに布石を打っていた。 第2章 絶頂  オーストリア皇女との結婚、そして息子の出産。ナポレオンは夢にまで見た安寧を噛み締めていた。一方で国外では情勢不安が相次ぎ、中でも大陸封鎖令による締め付けは今にもはち切れんとしていた。 第3章 失脚  ここにきて、欧州全土で不満が爆発した。調停役として遣わされたオーストリア帝国外務大臣メッテルニヒの和平交渉を、それでも突き返すナポレオン。さらなる戦争は野望のためか、フランスのためか。 第4章 復活  敗者といっても、皇帝は皇帝だった。壮厳に見送られながらナポレオンは逗留先、地中海のエルバ島へと向かう。欧州では革命を返上せんとブルボン朝を復活させるが、名ばかりの君主ではうまくいくはずもなかった。 第5章 ワーテルロー  皇帝陛下の様子がおかしい。見事返り咲いた上官の言うことは、敵軍への侮蔑、慢心に自軍への過大評価ばかり。欧州全土を駆け巡ったかつての「大陸軍」も、それに追随していた名将たちももういないのだ。 エピローグ  フランスでは再興果たしたブルボン朝が七月革命によって打倒。七月王政樹立から十年になんなんとしていた。 わずか三十年前に、我がフランスが欧州全土を席巻していたらしい。次政府が目をつけたのは、過去の栄光、いわゆるナポレオン崇拝だった。 その立役者ラス・カーズは栄光に浸るかつての主君をみて、謝罪を繰り返した。皇帝ナポレオンがあるべきは、果たしてフランスなのか。かつて野心を費やした、故郷コルシカでなくていいのか、と。 見どころ ・英雄ナポレオンは、なぜ没落したのか ナポレオンの最期は冒頭にあるように躁鬱の気が激しく、また癌を患っていました。当然ながら若かりし頃の面影は見られず、著者様がその様子を寂寞と描いています。ナポレオンの生涯を描いた当作品ですが、一人の英雄が栄達し没落していく姿には胸を打つものがあります。 ・ナショナリズムの源泉に触れる ナショナリズム(国民主義)が育まれたのがこの時代と言われています。簡単に言えば、「この国は自分たちの国だから、外から来た君主は認めないぞ」という思想です。物語の途中、ナポレオンは自軍に引き入れていたはずのドイツ兵に裏切られるという描写があります。 それまで強大な君主が統治していた土地を、次々と征服していったナポレオン。中には解放者との呼び声があった一方で、首がすげ変わっただけと判断した国もあったのでしょう。 ちなみにナポレオンは、イタリアが統治していた「コルシカ」島生まれの「コルシカ」人でした。フランス皇帝ナポレオンのアイデンティティはもっぱら「コルシカ」にあったようです(ややこしい笑)。

Posted by ブクログ

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