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駒姫 ―三条河原異聞― 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/09/28 |
JAN | 9784101015514 |
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駒姫 ―三条河原異聞―
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駒姫 ―三条河原異聞―
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
結末を知っているのですが、もしかして…と思いつつ、早く続きが読みたくて一気に読めました。 というわけで、今は秀吉嫌いになってます。 いつもは、大阪在住なので秀吉びいきですが。
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三条河原異聞というタイトル。であるならば、駒姫とおこちゃの運命が変わるのであろう、と思い読み進めていきました。 豊臣秀次に連座して刑死した39人。その悲劇から、少しでも悲しみを救おうという物語であるはずと思っていました。 救いはなかった。 歴史上の事実を知っている自分と、それ...
三条河原異聞というタイトル。であるならば、駒姫とおこちゃの運命が変わるのであろう、と思い読み進めていきました。 豊臣秀次に連座して刑死した39人。その悲劇から、少しでも悲しみを救おうという物語であるはずと思っていました。 救いはなかった。 歴史上の事実を知っている自分と、それを覆してくれるであろうという希望を持ってしまった自分。悲劇を知っているからこその覚悟と、それゆえに希望の先にあるであろう歓喜を待ち望んでしまう。この二つの感情に振り回され、最終盤まで悲劇も奇跡も、どちらかが待ち構えているという見通せない展開にページをめくる手が止まらない。 異聞とつけたのであれば、悲劇から解放してあげて欲しかった、という思いはまだ残っています。美勇兼備という駒姫であれば、刑場から一騎当千の活躍で抜け出し、秀吉へのレジスタンス活劇みたいな伝奇でも楽しめたでしょうし。 権力に執着する秀吉の醜悪さが顕になり始めた秀次謀反事件。秀吉の闇の部分というか、煮詰められた黒い部分は物語の登場人物として好きなキャラクターなのですが、それをぶつけられる側の視点から見た時の、恐怖と恨みと嫌悪がとてつもない大きさで心に刻まれます。 希望を持ってしまったことが、叶わなかった時の絶望を大きくさせる。その苦しみから逃れられないまま、読み終えてしまいました。駒姫やおこちゃのように、状況を受け入れる精神にはなれませんでした。 悔いが残り恨みも残る読後。彼女たちを救えなかった最上の男たちの生き様死に様が、その暗さ黒さを多少なりとも雪いでくれるのが、清らかなラストにつながっているのか。 残酷な物語でありました。その中に一筋の清廉な流れがあることが、残酷さを強調します。ただ、小さいけども強い流れは、失われることはなく、未来まで続いてゆく。その力強さを書きたかったのかな、と思います。 最後の専称寺の描写が、それなのでしょう。
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当時と現在では情勢が全く異なるが、同じ女性と言うこともあり終盤から涙が止まらなかった。 「東国一の美少女」の名の通りの美貌に、うちに秘めた芯の強さが繊細に書かれており、感情移入せざるを得なかった。とても素晴らしい作品だと思う。歴史が好きな方には是非読んで頂きたい作品!
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