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オオカミが来た朝 世界傑作童話シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2019/09/11 |
JAN | 9784834083644 |
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オオカミが来た朝
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
友達から薦められて、全編を続けて2度読みました。 読んでいる間は、全ての光景が目の前で起き、一緒にその時代を通り抜けたようでした。 どの時代も「ほんの子ども」と呼ばれる子どもたちが誰よりも見、聞き、感じ、悩み、体の中に抱えて大人になっていく。 子どもたちの心の震えに涙が出ました。
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3週間前に突然父親が亡くなったので、14歳のケニーは、母親と4人の弟妹たちのために、大恐慌のさなか単身仕事を探しに出かけなくてはならなくなった。彼は、父親が亡くなる直前に事故で前歯を損傷したために全部の歯を入れ歯にされてしまい、うまく話せないことからますます自信をなくしていた。と...
3週間前に突然父親が亡くなったので、14歳のケニーは、母親と4人の弟妹たちのために、大恐慌のさなか単身仕事を探しに出かけなくてはならなくなった。彼は、父親が亡くなる直前に事故で前歯を損傷したために全部の歯を入れ歯にされてしまい、うまく話せないことからますます自信をなくしていた。とても寒い朝、母親に見送られて自転車に乗った彼は、荒れ地に気をつけろという彼女の忠告にもかかわらず、暖を取ろうとそこに燃える焚き火に手をかざした途端現れた見知らぬ男に強く足首を掴まれる。命の危険を感じた彼は、今までの自分の悩みが、命に比べればとるに足らないことだと気づく。 この「オオカミが来た朝」をはじめとした、ケニーの子孫を中心とした、主に思春期を描く6つの短編集。 *******ここからはネタバレ******* 「一家の四世代にわたる子どもたち……」と書かれていたので、勝手に4世代記と思って読み始めたところ、時代も飛び飛びのショートストーリーで、これが「折々の心もよう」ということのようです。 世代が変わっても、時代が進んでも、若者たちは悩むということを描きたかったのでしょうか? タイトルの「オオカミ」はどこに出てくるのか?と思いながら読み終わりましたが、これは最初のお話の詩の中だったんですね。レビューを書くために読み返して気づきました。 「オオカミが来た朝」や「メイおばさん」は、まだ救いがあっていいのですが、「字の読めない少女」以降、貧困・障碍・差別・離別・戦争・両親の不仲と自殺未遂等々、子どもではなんともし難い重い問題が多く扱われていて、辛くなります。 かなり高い評価を得ている作家さんによる評価の高い本のようですが、私個人としては、これは、子供の心を理解するための「大人の本」のように思えます。 オススメするとしたら、かなりしっかりした中学生以上でしょう(本当、子どもにはオススメしませんけれど)。
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1935年大恐慌時代オーストラリアの14歳のケニーの話から、6つの短編が一族4世代に渡って登場する。 それぞれの生活の一こまを取り上げながら、時代背景を浮き彫りにし、大人が築く辛い社会に翻弄される子どもたちを描いている。大人として辛い。 時代が変わってもどんな境遇の中においても、...
1935年大恐慌時代オーストラリアの14歳のケニーの話から、6つの短編が一族4世代に渡って登場する。 それぞれの生活の一こまを取り上げながら、時代背景を浮き彫りにし、大人が築く辛い社会に翻弄される子どもたちを描いている。大人として辛い。 時代が変わってもどんな境遇の中においても、子どもが悩み葛藤し、優しさや繊細な心を持つことは変わらない。未来を見つめ希望を失わない強さを持っていることも。そう信じたい。 『オオカミが来た朝』でケニーが選択した道が一族の道となり、最後の章『チョコレート・アイシング』のジェイムズに「前に進むんだ!」と呼び掛ける場面には胸が熱くなる。 一族は繋がり見守っているのだと。 ジュディス・クラーク、知らなかった。 著作をもっと読んでみたい。
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