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上京する文學 春樹から漱石まで ちくま文庫
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上京する文學 春樹から漱石まで ちくま文庫

岡崎武志(著者)

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上京する文學 春樹から漱石まで ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2019/09/10
JAN 9784480436146

上京する文學

¥440

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2024/02/08

若い頃東京に憧れ、青雲之志を抱いて出てきた作家たちの評伝。初出はなんと「赤旗」! 意外な感じもするし、いかにも赤旗な連載とも感じる。「浅草は、川端が東京のなかで見つけた『大阪』だった」(p150)、「東京という近代都市に『ふるさと』を発見したことこそ、詩人・室生犀星の手柄であった...

若い頃東京に憧れ、青雲之志を抱いて出てきた作家たちの評伝。初出はなんと「赤旗」! 意外な感じもするし、いかにも赤旗な連載とも感じる。「浅草は、川端が東京のなかで見つけた『大阪』だった」(p150)、「東京という近代都市に『ふるさと』を発見したことこそ、詩人・室生犀星の手柄であった」(p185)など、各作家の作風に上京が与えている影響をさらっと指摘している。それをふまえてもう一回、じっくり読み直してみたいなあ、と思ったのは、山本周五郎と斎藤茂吉。

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2020/06/27

上京という視点から文豪たちの作品を見直してみる。全19名の作家たち。 地方出身だからこそ描ける東京がある。川端康成や室生犀星などの描く東京は本質を捉えているように思う。 村上春樹、寺山修司、松本清張、井上ひさし、五木寛之、向田邦子、太宰治、林芙美子、宮沢賢治、江戸川乱歩、菊池...

上京という視点から文豪たちの作品を見直してみる。全19名の作家たち。 地方出身だからこそ描ける東京がある。川端康成や室生犀星などの描く東京は本質を捉えているように思う。 村上春樹、寺山修司、松本清張、井上ひさし、五木寛之、向田邦子、太宰治、林芙美子、宮沢賢治、江戸川乱歩、菊池寛、山本周五郎、夏目漱石、石川啄木、山本有三、さいとうもきち、野呂邦暢。 解説の重松清も上京者なのが実に良い。山口から上京するのにわざわざブルートレインを選んでいる。 元はしんぶん赤旗の連載。一話ごとの分量が適切で読みやすい。

Posted by ブクログ

2020/03/23

明治、大正、昭和の文豪十九人の上京にスポットを当てた評伝。この他に特別寄稿として重松清が自身の上京時のことを著している。 日本の首都東京。古い言い方をすれば、「立身出世をする、一旗揚げる」には誰もが東京を目指す。最近は、昔ほどではないにしろ、そして一極集中が言われるが、やはり「東...

明治、大正、昭和の文豪十九人の上京にスポットを当てた評伝。この他に特別寄稿として重松清が自身の上京時のことを著している。 日本の首都東京。古い言い方をすれば、「立身出世をする、一旗揚げる」には誰もが東京を目指す。最近は、昔ほどではないにしろ、そして一極集中が言われるが、やはり「東京」は特別だろう。 それが明治から昭和では現代以上に重要なことであったろう。物書きにとっては東京にいかねば話にならないといった感じだったろう。 それぞれの作家たちの生い立ち、自身の作品に関する思いや作品に至った経緯などが上京を絡ませて描かれ、なかなか興味深い一冊である。改めて、ここに登場する文豪たちの作品を読み直したくなった。

Posted by ブクログ

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