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羽化 新・軍鶏侍 祥伝社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2019/09/12 |
JAN | 9784396345655 |
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羽化
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
このシリーズには主人公がたくさんいる。でも、一番は舞台となって皆が暮らしているこの土地なのだろうな。
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争い事のない時代小説であり、今の時代に沿った青年の悩み、そして、人の亡くなった時のその人を偲ぶ人達の一人一人が、その人の人望の高さについて語っている。 剣の腕前は、一番の岩倉源太夫。 その道場を継ぐ立場にいる 岩倉家の息子 幸司。 14歳で、父の背を見ながら、学ぶべき事なのに、...
争い事のない時代小説であり、今の時代に沿った青年の悩み、そして、人の亡くなった時のその人を偲ぶ人達の一人一人が、その人の人望の高さについて語っている。 剣の腕前は、一番の岩倉源太夫。 その道場を継ぐ立場にいる 岩倉家の息子 幸司。 14歳で、父の背を見ながら、学ぶべき事なのに、口出して、言えない事を、東野弥一兵衛に、自分の悩みを問いかける。 弥一兵衛は、18歳迄、竹刀も握った事も無いのに、稽古一筋で、24歳で、師範代になった。 稽古は、正直であり、不言実行に徹すれば、人は、必ずついて来ると・・・ そして、弥一兵衛の5歳の息子勝五の木刀を振る稽古を見て、幸司は、真剣な顔してひたすら素振りする姿と自分を重ね合わしていた。 青年ゆえに、そして、真面目な気性ゆえ、自分が跡を後継するには、という、心構えが、ヒシヒシと感じられる。 ただの親の七光りでは、出来ない。 4話からなっているのだが、最後の「ひこばえ」が、なんとも言えない。 下男の軍鶏の世話をしていた権助が、老衰の為に、ある朝 亡くなった。 苦しまずに、昨夜は、軍鶏の雛の話をしていたので、、、眠るように亡くなったのだった。 家族だけの通夜をと・・・と、思っていたのに、権助は、身分の上下なく、人に愛され、そして、どんな分野にも見識があった事に、主人の源太夫他、皆が、驚き、そして、多くの人達が、葬式に参加したのだ。 誰にも、自分の生い立ちや自慢をすることも、年齢も語らずに、この世を去ったのには、、、、余計に涙を誘う。 杖を突いていたので、風呂も余りは入らず、湯かんで、何度も拭き上げたと、、、書かれていたが、私は、以前読んだ本では、死亡した老人は、歳を取ったら、新陳代謝が、悪くなり、垢も出なくなり、老人は、風呂に入ってなくても、綺麗であると・・・書かれてあった本を読んだ事がある。 権助は、それだけ、元気だったのかもしれない。 通夜の時にある男が、「名もなき雑草が・・・」と言った時に、生前の権助は、「どんな花にも名前が、あります、名もなき雑草とは、、、あなたが知らないだけです」には、賛同します。 私も、一昨年、近くの所で、「雑草展」という写真の展示会が、あり、其のカメラマンの方と、花の事を話したことがあります。 私は、「雑草」という言葉は、人間が付けた名前で、あなたが、雑草と言っているのは、ちゃんと花の名前があり、この花は、凛として咲いているのでは・・・だから、あなたの写真は綺麗で、美しい。と、生意気(?)お節介(?)にも話してしまった。 だから、権助が、言った言葉(作者が、書かれた言葉)が、ジーンと、してしまった。 桜のひこばえ、、、表紙に描かれているのは、最初何なんだろう・・・と、思っていたのだが、双葉が、今に成長して行き綺麗に花を付ける事ように・・・ 今の若い人たちも、コロナで、経済的に大変な時期だが、いろんな事に負けないで、大きく成長して欲しい。と、思いながら、本を閉じた。 そうそう・・・昨年の写真展「野の花」になって開催していました。
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素晴らしい! 今回も素敵なお話だった。 新・軍鶏侍シリーズ第3巻となるこの作品。 源太夫の息子、幸司の成長ぶりが前半で描かれる。 後半は、長く源太夫の父親の代から、岩倉家の下男として奉公し主に軍鶏の世話を一手に引き受けていた権助。 天寿を全うして眠るように亡くなった。 陰にな...
素晴らしい! 今回も素敵なお話だった。 新・軍鶏侍シリーズ第3巻となるこの作品。 源太夫の息子、幸司の成長ぶりが前半で描かれる。 後半は、長く源太夫の父親の代から、岩倉家の下男として奉公し主に軍鶏の世話を一手に引き受けていた権助。 天寿を全うして眠るように亡くなった。 陰になり、弟子たちに心に響く言葉で導いた、あらゆる生き物に知識が深く時に源太夫も舌に巻くほどの知恵者でもあった。その権助は次の世代に引き継ぐように、その生命を終えた。 人の成長、人として大切なことは何か? この物語は読むたびに、感銘させられる。 文句なしの五つ星!
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