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貧乏神あんど福の神 徳間文庫

田中啓文(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2019/09/06
JAN 9784198945039

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商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2023/08/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

またしてもノーマークの本が手元に届いた。タイトルも作者も初めて知った。これを貸してくれた職場の方が、「うーん、いまいちかな~」という雰囲気で貸してくれたので、あまり乗り気ではなかったけれど、唯一の趣味が読書で、今珍しく積読がないという状況では、これを読まないという選択肢はない。すぐにページをめくった。 主人公は葛幸助。元は大名家お抱えの絵師だったのに色々とあって、「日暮らし長屋」と呼ばれるいわゆるお金のない人達が住まうところで筆作りの内職や瓦版の挿絵を描いてひもじく暮らしている。その幸助の粗末なうちには絵から飛び出してくる厄病神が住み着いているが、幸助は追い出すこともせず「キチボウシ」と呼び、同居(?)している。このキチボウシのせいか、幸助のうちには次から次へと災難がふってくるが・・・。という出だし。 収録されているのは以下の3話。 ・貧乏神参上 ・素丁稚捕物帳 妖怪大豆男 ・天狗の鼻を折ってやれ 時代小説だからか、畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズや、髙田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズのいろんな場面が頭をよぎった。歴史に疎いので、「しゃばけ」などと時代的にどれくらい近いのかはよくわからないけれど、江戸時代の平穏な時期の庶民の暮らしぶりがわかるお話はわりと好きなので、予想外に楽しく読めた。 のらりくらりとした話かと思いきや、「貧乏神参上」では殺人事件が起き、「天狗の鼻を折ってやれ」では死人が出る。幸助は「貧乏神参上」で調べをするうちに知り合ったお福旦那と協力して、2つの事件とも、最終的に解決していく。本書では最後まで正体が謎のお福旦那と幸助のチグハグコンビの事件解決は、なんだか人間味があっていいな、と思う。町奉行が全然使えないのに、偉ぶっているところなんかも、ユーモアがあって楽しくて笑える。ふたつの大きな事件の話に挟まれた「素丁稚捕物帳 妖怪大豆男」は小話といった感じでとてもかわいらしい。これはこれで面白かった。 幸助が筆頭だが、お金がなくてその日暮らしでも、仕事がなくて暇をしていても、大店の旦那でも、丁稚や手代、番頭でも、なんだか人間味があるな~、温かいな~と思った。だから読んでいて楽しかったし、読了後はほくほくした気持ちになれた。 災いは自分が被って自分がどうにかすればよいという、隣人愛とでもいおうか、福祉精神とでもいおうか、そんな器の大きな幸助だからこそ、人が慕ってくる。家主なんか、幸助が家賃を滞納しようが、家屋を損傷しようが、ちょくちょく夕飯をご馳走してくれる。 事件解決の道筋も面白いけれど、やはり物語全体に、昔はこうだったのかなと思わせる人と人のつながりや、その間にある温かな思いやりが感じられて、とても心地よく読めた。読んでよかったと思った。 セリフが多いので、リズムもよく、登場人物像も想像しやすかった。

Posted by ブクログ

2023/07/05

久しぶりに田中啓文氏の作品を読む。 笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ以来かなと。 「大名倒産」にも貧乏神は出て来たので、またかと思ったが、それぞれ個性的で面白味がある。こちらの貧乏神は小さく貧相でどこか可愛らしい。

Posted by ブクログ

2022/10/26

こいつあごっつうおもろいで。主人公の貧乏神と同居している貧乏絵師の葛幸助が最高にさばけていてええで。意気投合した福の神(仮の名)と組んで、悪だくみをスカッと解決するのが楽しおま。合間に入るくすぐりも笑えることばかりでっせ。丁稚の亀吉や貧乏神のキチボウシもいい味出してまんがな。田中...

こいつあごっつうおもろいで。主人公の貧乏神と同居している貧乏絵師の葛幸助が最高にさばけていてええで。意気投合した福の神(仮の名)と組んで、悪だくみをスカッと解決するのが楽しおま。合間に入るくすぐりも笑えることばかりでっせ。丁稚の亀吉や貧乏神のキチボウシもいい味出してまんがな。田中啓文やりますなあ。

Posted by ブクログ

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