ドーナツを穴だけ残して食べる方法 日経ビジネス人文庫

大阪大学ショセキカプロジェクト(編者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2019/09/04
• JAN: 9784532199555

商品レビュー

2025/10/11

図書館本

様々な分野の方がドーナツを穴だけ残して食べる、ということについて語る。

井上洋一　精神医学的人間論。人間の精神機能の不思議さは理性をもちながら、一方では非理性的な心を宿していること。人間の心が求めているものは、ドーナツの穴のようなものなのかもしれない。→心をピンで留めておくことはできず。するするすり抜けていく。かたちをかえていくもの。

瀬戸山晃一　法学博士。法の穴と法規制のパラドックス。
犯罪者を減らす手っ取り早い方法は、脱刑罰化し、犯罪者を犯罪の対象から外したり、警察権力を弱体化して、逮捕できなくすれば、犯罪者数を減らせる。どんな行為が犯罪かというルールにより定義された規定、レッテルをラベリングされるものである以上、社会が犯罪を作り出している。
人が自由を損なう、自由を失う危険性の高い自由をどこまで保障すべきか？このアポリア　難問　を考える必要がある。
特にパターナリズム。未成年者への規制は、パターナリスティックな目的の規制が多い。
尊厳死、輸血、自殺、、、
より多くの自由を享受したり選択肢を増やしたり、長期的な意味での真の自立を養ううえで、パターナリスティックな自由や、自己決定に対する制限や配慮が必要なことも事実。

興味深い。

2025/02/27

2025年2月27日、7:28に購入した「京大変人講座」のブクログ内レビューにて、2022年1月4日に「昔読んだ大阪大学出版の「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」と共に、その学問領域でどういう 見方、考え方をするのかを伝えてもらえる良書。」と書いてくれてる方がいて、この本を知りチェック。

2024/09/10

これは面白かったなぁ！
進路に悩む高校生なんかが読めば、自分のやりたい分野が見つかるかも？
ただしそうとう難しいけど笑