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ドナ・ビボラの爪(上) 帰蝶純愛篇 中公文庫
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ドナ・ビボラの爪(上) 帰蝶純愛篇 中公文庫

宮本昌孝(著者)

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ドナ・ビボラの爪(上) 帰蝶純愛篇 中公文庫

定価 ¥968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2019/08/22
JAN 9784122067707

ドナ・ビボラの爪(上)

¥220

商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

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2023/03/29

途中から不穏な空気が漂い…え?そういう話?うつけと蝮の娘そうきた?と予想外の展開。また帰蝶純愛篇というだけあって、勇ましくも女性らしい内面を持ち合わせた帰蝶様…映画レジェバタのワンシーンが幾つか思い浮かびました。不美人と言われても、帰蝶となると中谷美紀さん、綾瀬はるかさん、川口春...

途中から不穏な空気が漂い…え?そういう話?うつけと蝮の娘そうきた?と予想外の展開。また帰蝶純愛篇というだけあって、勇ましくも女性らしい内面を持ち合わせた帰蝶様…映画レジェバタのワンシーンが幾つか思い浮かびました。不美人と言われても、帰蝶となると中谷美紀さん、綾瀬はるかさん、川口春奈さんが思い浮かんできて…ともあれ下巻にも期待できそうです。

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2019/12/04

上下巻合わせて文庫本1088頁という歴史巨編。 上巻のサブタイトルは『帰蝶純愛』篇。美濃の斎藤道三の娘で織田信長の正室濃姫=帰蝶が主人公。 同人物を主人公にした、諸田玲子著『帰蝶』があり、昨年既読。通説では、本能寺の変よりずっと以前に早世したとされていた帰蝶。最新の資料を駆使した...

上下巻合わせて文庫本1088頁という歴史巨編。 上巻のサブタイトルは『帰蝶純愛』篇。美濃の斎藤道三の娘で織田信長の正室濃姫=帰蝶が主人公。 同人物を主人公にした、諸田玲子著『帰蝶』があり、昨年既読。通説では、本能寺の変よりずっと以前に早世したとされていた帰蝶。最新の資料を駆使した諸田版では、信長の27回忌まで存命したことになっている。 本書ではどうだろうか? 帰蝶その人の人物設定についても、だいぶ異なっており、興味深い。実子がなかったのは史実で、両作に共通するが、諸田版では、側妾たちが生んだ子供を引き取って育てている。その数9~10人! 早世論については、大病を患い痘痕の後遺症を恥じて、表舞台へ出なくなったからと解釈している。 一方、宮本版では。 父道三似の不容色で、よき武将になるように育てられ、武芸習得に励んだ女丈夫に描かれている。そして、最終章での悲惨な暗転が待っている。 帰蝶を傍らで助ける人物もそれぞれ異なり、対照的である。諸田版では、異母兄弟を配置し、宮本版では、傅役(明智光秀の妻女)がその役を果たす。 読み比べてみると面白い両作品。果たして史実は、どうなのか?

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2019/09/12

“時代モノ”の小説のネタとなっている“大事件”の中、「最も登場頻度が非常に高い?」かもしれないと思わせる事件は…<本能寺の変>ではないであろうか? <本能寺の変>は「天下布武」の実現を目前にしていたと見受けられた織田信長が、部将の明智光秀に討たれてしまったという“大事件”だが…...

“時代モノ”の小説のネタとなっている“大事件”の中、「最も登場頻度が非常に高い?」かもしれないと思わせる事件は…<本能寺の変>ではないであろうか? <本能寺の変>は「天下布武」の実現を目前にしていたと見受けられた織田信長が、部将の明智光秀に討たれてしまったという“大事件”だが…考えてみれば考えてみる程に「謎」が多い。だからこそ“時代モノ”を綴る作家達が想像の翼を羽ばたかせる余地も非常に大きいのかもしれない。 その<本能寺の変>に関連する物語の文庫本だ。 上下巻から成り、上巻には「帰蝶純愛 篇」の副題が添えられる。この副題で判るように、上巻は織田信長の妻であった、斎藤道三の娘の帰蝶が主要視点人物である。 戦国時代辺りの女性に関しては、大名の娘や妻のような地位が在った人物であっても、記録が曖昧な例が多く見受けられる。斎藤道三の娘の帰蝶もそういう例に漏れず、想像の翼が羽ばたく余地は大きい… この上巻には、成長する帰蝶、帰蝶が出会う様々な人々の様子、そして織田信長に嫁ぎ、その妻としての日々が描かれる。 そしてこの上巻に、或いは全篇を通じて重要な役目を担う「十兵衛」こと明智光秀と、その妻の熙子(ひろこ)が登場する。一般に「美濃国の一族の出であるらしい」と言われる明智光秀だが、本作では「斎藤道三の家中の士」である。当初は、斎藤道三に仕えた筆頭家老の堀田道空の下に在り、冒頭の帰蝶が誕生する出産場面で早速「十兵衛」が現れている。更に熙子だが、彼女は少し成長した帰蝶の傅役(もりやく)ということになり、帰蝶の成長を助け、嫁いでからも仕え続けている。 帰蝶が辿る運命?歴史の「隙間」を丹念に編み込んだ物語…御薦め!!

Posted by ブクログ

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